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天魔異世界転移の冒険譚  作者: シュウ
第一章 異世界生活編
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第8話 空間魔法という可能性

水場を探しながら歩いていると、俺は自分の手を見つめた。


ここに来る前、ゲームのキャラクター作成画面で選んだ能力。


空間魔法。


無属性魔法。


魔力無限。


不老不死。


状態異常無効。


あの選択が本当に意味を持っているのなら、何かしらの力を使えるはずだ。


だが、今のところ、何ひとつ確かめられていない。


「そもそも、魔法ってどう使うんだ?」


呪文を唱えるのか。


手のひらに意識を集中するのか。


それとも、能力の名前を思い浮かべればいいのか。


俺は試しに、足元に落ちていた小さな枝を拾った。


枝を見つめながら、頭の中で念じてみる。


――収納。


何も起きなかった。


次に、手の中の枝を消すようなイメージを思い浮かべる。


やはり、変化はない。


「うーん……」


ゲームの知識はある。


しかし、ゲームの中でボタンを押すことと、自分の力で魔法を使うことは違うらしい。


何度も同じことを試しても、答えは出なかった。


俺は枝を持ったまま、しばらく考えた。


能力を使えないのか。


使い方が分からないだけなのか。


今の段階では判断できない。


無理に答えを出そうとせず、いったん保留することにした。


先に生き延びるための環境を整えなければならない。


魔法が使えれば便利だろう。


だが、魔法が使えなくても、生きるためにできることはあるはずだ。


俺は枝を地面に戻し、探索を再開した。

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