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天魔異世界転移の冒険譚  作者: シュウ
第一章 異世界生活編
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第9話 小さな発見を見逃さない

森の中を進んでいると、地面に落ちている葉の形が変わったことに気づいた。


先ほどまで見ていた葉よりも大きく、幅が広い。


俺は一枚を拾い、両手で持ち上げてみた。


厚みがあり、少し曲げても簡単には裂けない。


「これは、何かに使えそうだな」


水を受ける器の代わりになるかもしれない。


食べ物を包むこともできそうだ。


もちろん、葉の種類も安全性も分からない。口に入れたり、傷口に当てたりするのは避けたほうがいい。


今は、道具の材料として考えるだけにしておく。


俺は形のよい葉を何枚か集めた。


その近くには、細くて柔らかい草も生えていた。


草を引っ張ってみると、すぐに切れてしまうものもあれば、ある程度の力に耐えるものもある。


結びつける材料にできるかもしれない。


少しずつ、周囲にあるものの使い道を考えられるようになってきた。


何もないように見える森でも、注意して観察すれば、利用できそうなものはいくつもある。


ただし、何でも拾えばいいわけではない。


毒を持つ植物や、危険な虫が隠れている可能性もある。


俺は手に取る前に、なるべく目で確認するようにした。


そのとき、風に混じって水のような音が聞こえた気がした。


俺は顔を上げた。


音はごく小さい。


風が葉を揺らす音かもしれない。


それでも、確かめてみる価値はあった。


俺は足元に気をつけながら、音がしたと思う方向へ進み始めた。

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