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第4話 森の中で見つけた手がかり

森を歩き続けるうちに、俺は少しずつ周囲の様子を覚え始めていた。


太い幹に特徴的な傷がある木。


根元に大きな石が並んでいる場所。


地面が少し窪んでいるところ。


目印になりそうなものを見つけるたび、立ち止まって確認する。


道らしい道がない以上、自分がどこを歩いたのか分からなくなるのが一番怖かった。


同じ場所を何度も回るようなことになれば、体力だけが無駄に減っていく。


そのとき、地面に落ちている大きな葉が目に入った。


手に取ってみる。


厚みがあり、縁も簡単には破れそうにない。


水を受けたり、何かを包んだりするのに使えるかもしれない。


俺は葉を何枚か集めた。


さらに、近くには長さの違う枝も落ちている。


用途はまだ決めていないが、後から必要になる可能性がある。


ただし、木から無理に枝を折ったり、植物を傷つけたりするのは避けた。


今は、何が危険で何が安全なのか分からない。


その事実を忘れてはいけない。


俺は集めた葉と枝を持ち直し、歩き出した。


しばらくすると、風に混じって、かすかな湿り気を感じた。


水が近くにあるのだろうか。


確信はなかったが、森の中で水場を探す手がかりにはなる。


俺はその方向を意識しながら進んだ。


やがて、木々の間にわずかな開けた場所が見えた。


地面には草が多く、ところどころ土の色が濃い。


水が流れた跡なのか、それとも単に地面が湿っているだけなのか。


まだ判断できない。


俺は近づきすぎず、周囲を確認した。


足跡らしきものがないか。


獣の気配がないか。


危険を感じるものがないか。


今のところ、目立った異常は見つからなかった。


「もう少し調べてみるか……」


とはいえ、日が傾いているようにも見える。


いつまでも探索を続けるわけにはいかない。


俺は場所を覚え、いったん戻ることにした。


手がかりは見つかった。


それだけでも、何も分からないまま歩き続けるよりは前進だ。

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