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第14話 水場を探して、もう一度
収納魔法を使えるようになった俺は、改めて水場を探すことにした。
水がなければ、長くは生きられない。
食料よりも優先順位は高い。
昨日、湿った土を見つけた場所を思い出し、目印をたどりながら進んでいく。
途中で何度か立ち止まり、周囲の様子を確認した。
魔物の姿は見えない。
だが、見えないからといって、いないとは限らない。
草むらの向こうや木々の陰には、何かが潜んでいるかもしれない。
俺は音を立てすぎないように気をつけながら歩いた。
やがて、地面が少し低くなっている場所にたどり着いた。
昨日よりも注意深く周囲を調べる。
土の湿り気。
草の生え方。
わずかな傾斜。
そのひとつひとつを手がかりに、水のありそうな方向を探った。
すると、少し離れた場所から、かすかな水音が聞こえた。
今度は、聞き間違いではなさそうだった。
俺は足を止め、耳を澄ませる。
確かに、水が流れているような音がする。
「見つかったか……?」
期待が胸に広がる。
だが、すぐに走り出すことはしなかった。
音のする方向を確かめながら、慎重に近づいていく。
水があったとしても、すぐに飲めるとは限らない。
周囲に危険がないかも確認しなければならない。
それでも、水場を見つけられれば大きな前進だ。
俺は一歩ずつ、音のする方向へ進んだ。




