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天魔異世界転移の冒険譚  作者: シュウ
第一章 異世界生活編
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第12話 収納魔法の使い方を探る

収納魔法が使えたことは、大きな進歩だった。


しかし、使えるようになったからといって、すべての問題が解決したわけではない。


俺はまず、出し入れの方法を確かめることにした。


小石を手に持ち、収納する。


消えたことを確認してから、再び取り出す。


その動作を何度も繰り返す。


どうやら、特別な呪文を正確に唱える必要はないらしい。


対象を意識し、しまう、あるいは取り出すと考えることで反応しているように思える。


だが、これは俺の推測だ。


能力の仕組みを理解したわけではない。


次に、少し大きな枝を試してみた。


手に持った枝を見つめ、収納するイメージを思い浮かべる。


枝が消えた。


俺は目を見開いた。


小石だけでなく、枝も収納できる。


今度は枝を取り出す。


問題なく、手の中に戻ってきた。


「なるほど……」


少なくとも、収納できる物の大きさには、まだ余裕があるようだ。


とはいえ、どこまで大きな物が入るのかは分からない。


大きな木や岩まで収納できるなどと考えるのは、まだ早い。


俺は枝をしまい、取り出す。


続けて小石も収納した。


そのとき、収納した物がどこにあるのか、ぼんやりと分かるような感覚があった。


はっきり見えるわけではない。


中の様子を直接確認できるわけでもない。


ただ、何をしまったのか、意識を向けると何となく把握できる。


「中に、物が残っているのは分かる……のか?」


俺は試しに小石を取り出してみた。


やはり、ちゃんと存在している。


便利な能力だ。


だが、収納できる量や時間の流れなど、確認しなければならないことは多い。


ひとまず、使い方の基本はつかめた。


俺は収納魔法を、これからの生活に役立てることにした。

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