狐
「うまい美味い美味いうまいうまいうまっ!!」
「…………………」
とても美味しそうに飯を食べる狐綿。いや、狐綿ではない。
「んー、キツネ!となのろうかの」
そういった彼女は腹がへったと駄々を捏ねた。
ものすごい速さで食事が無くなっていく。
「ん、小僧。おかわり!」
はしをくわえて、丼をこちらにむける。
「もぅ、金がねぇよ」
「ケチ」
「るっせぇわ!どんだけ食うんだよ」
持ってきていた金がほとんど尽きてしまった。
「むー。今の世は飯が美味いから良いなーカッカッカッ!安心せい、栄養は胸にいく」
むにむにと自分の胸を鷲掴みにして、動かす。
「な、なにして、おま」
「カッカッカッ!!この程度で、動揺しおって、ういヤツめ!カッカッカッ!」
「くそっ」
ほのか先生に相談したいのだが、ほのかも、ミッキュも見当たらず、途方にくれていた。
決勝は明日行なわれることになるとのことで、控え室に食べ物を買い込み、食事にしていた。
ほのかの世界と魔法国との行き来が、頻繁になり、食事事情もかなり変わってきており、この女はカツドンが、気に入ったようだった。丼が高くつまれていた。
「はぁ、で、あんたは何者なんだよ」
「んー、、、、、おっ」
彼女の目が、魔瓶にとまる。
「なんだ、なんか思い出したのか!!」
「うん、分からん!なんもしらん」
「はぁ」
正直、準決勝で戦っていたのは、初代だ。あとで、対戦したソフィアさんから、話を聞かれたが、その間の記憶はなく、正直勝ち上がった気にはなれない。
「なぁ、狐綿はどうなったんだよ」
「コワタ?しらん」
「お前の体の持ち主だよ」
「この体はわしのじゃ!それよりも今の世界がどうなってるかしりたい!はよ連れ出せ。ここにいるのはいやじゃ」
キツネと名乗っていたが、滅魔の白狐にしちゃ、凶暴さを感じない。どうなってんだよ




