分福茶釜とブンプクオオガマ
モニターでは、古代魔法を巨大な大風呂敷で包みこんだ茶釜の姿が写されていた。
「さすが、始祖。あたしがあこがれた強さ。真っ向勝負であんたに勝てる奴なんて、ほとんどいないだろう。だけど、あなたは知らない。」
魔法には、ランクがある。だれもが扱える初級、成人の魔法使いが使う中級、手だれが使う上級。そこから才能あるものが修行の末会得する魔装や、かなりの魔力出力が必要な古代魔法とランクが変わっていく。
神化真解は、魔装よりも前の時代に開発された魔法。神々と戦うために、魔法との一体化を図ってできた古代魔法である。魔法に肉体を限りなく近づけることにより絶大な力を得る。だが、後の世に魔装が主体になったことからわかるようにリスクがあるのだった。
「魔法に近づきすぎた肉体は、魔法生物に近くなっていく。つまりだ。仕込みと準備に時間がかかるが、」
彼女の部屋の魔法陣が全て機能する。
「あんたも分福の封印:召喚対象だ。皮肉にもな」
「古代召喚 分福《茶》釜」
部屋の中に光が満ち、それが落ち着くころ、部屋の中央にあったペットボトルには、玉虫色の光が入っていた。
「血族には一度顔をみる機会がある。才能あるものに取り憑き、復讐を果たすため。残念だったわね。大婆様。わたしじゃなくて、うちの愚息を選ぶからよ。あなたの野望は、私が貰い受けるわ。形は変わるけどね!」
長かった。長かった。長かった。長かった。長かった!!だが、成し遂げた。
「さぁ、かわいい甥っ子たちを隅々まで魔改造してあげるわ!そして!わたしがこの世界を」




