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ソフィア

「仲間割れ?同情はしないわよ」

ソフィアは杖を振るう。

「2人まとめて吹き飛ばしてあげる。トレース。杖の記憶をたどる。」

杖に手を添え、魔法をたどる。数多のトレース。授業で教わった魔法。ほのかさんたちを真似て練習した魔法。兄の魔法。母の魔法。そして始祖の魔法。

「風よ吹け!炎よ燃えろ!」

風が炎を大きくする。

「水よ流れよ!舞い上がれ!」

吹き上がった水が炎により雲を作り、会場を暗くする。分厚く重い鈍色の雲を見上げ、茶釜は瓶を取り出す。


「こいつぁ、やばいな。……末代起きてるか。てめぇは、魔法生物たちの力を抽出して、武器にしてる。見事な転換だ。全てを使う容量がないなら、必要最低限のエッセンスを取り出す。だがな、天下のわしゃの子孫が、情けねぇ安全策とってんじゃねぇよ。死地に飛び込んでこその人生だ!」

金の茶室の効果範囲を狭める。

「乱立塗り壁!分福【狗】窯・」

金色の壁が地面から生え、視界を塞ぎ、隠れる場所を作る。さらに犬を召喚し、跨り、駆け出す。


「雷帝よ喰らい、喰らえて、蹂躙せよ!!」


「4重魔法か。荒れ狂う天空の覇者。コントロールが出来るやつがいるとはな。」

飛び交う電撃をかわして行く。

「4重魔法?舐めないで!わたしも王族の端くれ!!お兄様方に恥をかかせられないわ!!」


彼女の杖からさらに白い光と黒い光が立ち上る。


「古代魔法(エンシェント)!!双極雷帝龍!!!」


白い雷竜と黒い雷龍が絡み合い、茶釜に襲いかかる。落雷の数が半端ない。白と黒の閃光が会場を真昼のように照らす。

「見事だぜ。わたしゃが生きた時代でもなかなかお目にかかれねぇ。が、その魔法は知ってる。アマテラスの魔法だ。威力は高いが、当たらなければどうということはないさ。分福【子】窯・無限茶室」


塗り壁を起点とした金色の茶室が雷の中次々に乱立する。


「どこにいるか分かるまい」


「トレーストレーストレース・心読(メンタルハック)×トレース部分魔装・翠弓戦乙女」


憧れた人の魔装を借りて、敵を撃ち倒す。思考を読み、逃げ込んだ先に攻撃を畳み掛ける。束ねた黒と白の雷光を一本の矢に変えて。

「ほのかお姉ちゃんを返せ!邪魔者!黒白翠弓!!」

「見事だぜ!!!なら、見せてやるよぉ!大風呂敷!分福茶釜様の神化真解を!!」













小さな暗い部屋モニターごしに会場を観ていた。よく見ると部屋の壁にはびっしりと魔法陣が刻まれていた。中央には、空のペットボトル。

「このときを待っていた!!」

彼女は、魔法陣に手を置き、唱える。

「分福式遠隔封印」

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