ソフィア2
相手の技を真似。姿を真似。魔力を真似。心を真似る。トレースという固有魔法を極めた結果。相手の心に潜り込むことができる。
普段は尋問などで使っているが、今回は見極めようと思ったのだ。
ほのかが隊長の座を離れた理由を
女王の勅令で魔人少女対策だと。
隊員の反応は様々だった。
すごいとあこがれるもの
また厄介事に巻き込まれてとあきれるもの。
兄さんから託されたこの国を守る使命を、と、憤りを感じるわたし。
魔人少女なら、彼女の中に滅魔の白狐がいるはずだ。それを滅してしまえば
「ほのかお姉ちゃんは隊にもどれる。」
意を決する。
「兄さんも帰ってくるかも。」
昔みたいにみんなを追いかける私じゃない。いまは、魔法小隊副隊長も近衛隊長も兼任してる。わたしは強くなった。
「出てきなさい滅魔の白狐!!!」
「ひひひ愉快、愉快!この時代に神化真解を使えるヤツがいるとはな。まぁ、あの精度はレプリカと言ってもよいか。意図して名前をずらしてるのか?アマテラスめ。末代。起きな。」
「…………」
暗闇の中に呼びかけたが反応はない。
「………………………………………………末代?死んだか?はははは!!」
「準決まででてるからよぉ。ちったぁ、歯ごたえ見せやがれってんだ」
「まったくにゃー。ガス抜きわすれるにゃよ」
「わかってらぁ」
グローブをミチミチと音をたてて外す。手に張り付いているようだった。火傷のような痕が残っていた。
「ドラゴ姉ぇこれ貼っとくにゃアロエロエロエにゃ。火傷に効くにゃ」
「ぐぅうあああ。効くぅ。ニャスケありがとよ。さてと、こいつを場外にほおり投げて、終わらせるぞ」
「簡単には行かないみたいにゃ」
「ん、なんだっ」
ゆらりとラクーンは立ち上がる。
「わしゃの十二の獣が、かなり集まってくれたみたいだなぁ、、、嬉しや嬉しや。」
白煙を纏ったラクーンは、つぶやく。羽衣のような煙。
「さぁ、童共。末代の身体に魔法を刻む手伝いをしてもらおうかのぉ!」
「は?キャラ変えか?流行らねーぞ」
「ひひひ仕込みをしとくぜ。ちこうよれ!茶が飲みたいか!ちこうよれ!寄ったからにゃ!帰さねぇ!魔装・金室茶釜」
ラクーンは黄金の柄杓を持ち、ぽんと、ニャスケの額に当てる。
「にゃ!?!!」
額に分福の文字が浮かび上がる。
「だははははだせぇな」
「にゃ?にゃ?にゃ??」
すかさずその他手足にも柄杓を当てる。痛みはない。ただ速い。
「猫化?だったかの?」
柄杓を振るう。
「猫パンチ」
ニャスケはふりむき、味方に殴り掛かる。
「な、ばか、なにする」
「体が勝手に動くにゃあ」
柄杓を指揮棒のように振るう。
「やはりこっちの娘の方が、あやつりやすい。進んでいるようじゃな。」
柄杓をふりながら、足元に金の茶釜を出現させる。
「さぁ、煮詰めようか」




