ソフィア
「ラクーンくん!」
「あら、よそ見はいけないね。標的から目を逸らしちゃだめだよ」
「ん?!」
ラクーンくんが突っ込んで気を引いているうちに、接近して、第2の奇襲をするつもりが背後を取られていた。にっこり笑う彼女。
「実力見せてくれる?」
「っ!!突撃茸!」
「火火火。森の魔法。それも菌魔法。ほのかお姉ちゃんは、いったいどこから、こんな古代魔法見つけてくるのやら。」
魔法が効力を発揮する前に魔法が打ち消された。戸惑ってる場合じゃない。
「コマイちゃん!お願いします」うん
「ダウナー!」
体を捻り、回転蹴りをする。ずしんと音がする。
「思った以上に重たい一撃だ。力の方向を操ったのか」
真横に落とすイメージ。コマイちゃんとトレーニングして身につけた。魔力を使わない格闘術。まだ完成したわけじゃないけど、出し惜しみして勝てる相手じゃない。
「堕蹴!」
「ん!」
「堕殴!」
この格闘術の利点は威力だけじゃない。コマイちゃんの魔力をベースにしてる格闘術だから、滅魔の力との併用ができる。
踏み込み滅魔の力を込める。
「滅魔掌底!!」
「トレース。滅魔掌底」
「?!」
ソフィアはまったく自分と同じ動きをして、掌底を放つ。
「驚いている暇なんてないよ」
「ぶ、部分魔装!」
伸ばした指を絡め取られる。
「滅魔掌」
魔力を吸い上げられて、発動できない。
「トレース。昔さちよさんから言われたわ。魔力が足りなければ追いつけないって。あの人の魔力に追いつこうとするのは無駄だったけど、ただ修行はむだじゃなかったわ。自分の魔力が足りないなら、相手から奪えばいいってね」
「!」
彼女はこちらを覗きこむ。
吸い込まれるような瞳に釘付けになった。
「見せてもらうよ。君の中に眠る脅威を。トレーストレーストレーストレース!!心理解明」




