準決勝の相手
「準決勝第2試合。きつねとタヌキチームVS中央魔法大学生徒会執行部」
「ご主人様まけちゃったにゃ。うちらどうすればいいにゃ。グレンー」
猫耳の少女が歩いてくる。空色の毛並みが美しい。ブレザーの制服をだらりと気崩していた。
「うるせぇよ。自分で考えな!ニャスケ。ったくあのばか、護衛を付けずに勝ってこそ王族ってバカかよ。負けやがって。なぁ、ソフィア隊長」
顔に傷があるナイスバディの褐色少女。手にはめたドラゴン皮のグローブで拳をならす。
「隊長ではなく、生徒会長とよんでください。我々はいま、負ける訳にはいかないのです。…主人のためにも…ほのかさんのためにも」
会場にいるほのかを下から見あげて、ねっとりとほほえむ。
「お兄様を取らんとする泥棒猫め」
「……なんかゾワっとした。ってあれ?ソフィアちゃん?!ねぇミッキュソフィアちゃんだよ」
ソフィアは魔法少女時代のほのかたちの仲間で、ほのかのボーイフレンドであるアマテラス天馬の妹である。10年の年月がたち王女としての気品と美しさを持っていた。だが、ブラコンは拗れていた。天馬がほのかの世界への留学を行ったため、兄に会える時間がへり、天使のような悪魔の笑顔と称されるようになっていた。
「嫁と小姑の戦いに気づいてない鈍感なほのかめ。ソフィア最近お兄ちゃんである天馬をガチで取られそうになってきて、情緒がヤバいっきゅ。ほのかのことを大好きだけど、嫉妬もすごい。立ち上るオーラが愛と殺気のミルフィーユだっきゅ」
「え?ミルフィーユ!どこ?」
「はぁ」
「へー。ありゃ、強そうだ。特に真ん中。………………殺気がビシビシ伝わってくる」
「すごく……怖いんだけど」
「と、とにかくだ!狐綿!あと一勝で、決勝だ。気張るぞ!」
「う、うん!!!」
双方歩み寄り握手をかわす。近づいてわかる魔力量。だが、殺気も魔力も抑えてあり、穏やかな空気を感じた。
「わたくし、中央魔法大学生徒会長ソフィア=アマテラスです。健闘を祈ってます」
「アマテラスって女王の」
「えぇ。ですが、いまは1生徒として、参加してます。それであなた方は先程、ほのかおね、宮内ほのか隊長さんとお話をされていたようですけど、」
「え、あ、はい、ほのか先生は、わたしたちの先生です。」
「ふ、ふーん。ほのかさん、の、生徒??ふふふ!はははは!!泥棒狐に、泥棒狸、血祭りフィーバーうふふふふふ!」
「「ひぃぃぃ」」




