最後のひとり
「ガハハハ、魔剣の腕が鈍ったか?ガハハハ、魔力の純度が濁ったか?ガハハハ、分析が甘くないか?」
翻弄される5大貴族の3人。2倍にする赫、2つに分ける赫。選択肢が増えたことにより、勢いを止めれるものはいない。観客席からは赫い竜巻が会場を縦横無尽に暴れ狂っているように見え、なにが起こっているのか計り知れなかった。
「ガハハハガハハハガハハハガハハハガハハハガハハハガハハハガハハハガハハハガハハハガハハハガハハハガハハハガハハハガハハハガハハハガハハハガハハハガハハハガハハハガハハハガハハハガハハハガハハハガハハハガハハハガハハハガハハハ!!!!おい!審判!まだやるか?勝者を宣言せよ!!ガハハハ!」
「は、はい!勝者!」
「4大貴族チーム」
「ガハハハ、ん?」
「目を覚ませ。………分福【羊】我魔……隠羊」
1人の男の呟きに、3人の動きが止まり、景色が溶ける。
傷だらけだった3人が、完璧な姿で立っていた。いや、1人違う。別の人間だ。見覚えがある。
「ガハハハ!……流石だな。戦友よ。俺様が、幼なじみたちと久々に楽しい一時をすごしていたというのに、幻術か。王族相手に」
事態を飲み込みつつある。
「魔力量が貴様を超えたということだ。」
幻術をかけられ、知らず知らずのうちに場外へ歩かされていたのか。
「ガハハハハハハハハハハハッ……完敗だ」
「王族とて、もはや、相手にならない。これが、魔人少女の力か。」
「戦友よ。その力に飲み込まれる前に手放せ。」
「ふ、負け惜しみがすぎるな。」




