本戦 vsマリク女学院2
「なーに、カッコつけてんだよ。大火傷だぞそれ」
ブレスレットから声が頭に響く。
「ちょっとは決めさせろ。……つぅくそいてぇ。ギリギリを攻めすぎたか」
「いや、あれで正解だ。魔法濃度が濃すぎて、魔銃で僕の力を乗せて撃ち抜いても、止まらなかっただろう。僕の魔法はリスクが威力に上乗せされるからね」
「た、大変。ラクーンくん。腕出して。犬噛下顎。ダウナー!火傷を抑えて!コマイちゃん」
「わかった。火傷のレベルをサゲても治るわけではない。治癒魔法かけながらの休憩が必要」
「わ、わかった。私ががんばる」
「すまん。狐綿。ありがとうな。っかし。炎使いに。支援魔法使い。あと1人は補助魔法か知らないが、三かけの上級魔法使い。牽制で撃ってた弾も全て防がれてる。」
「魔法を消しても、身のこなしは本物だったよ」
「アレク女学院は、魔法少女を多く排出してる。当然強い。油断しない」
治療をする2人を見ながら3人は魔力を貯める。
「見くびってましたわ。あの一撃で少なくても1人は戦闘不能にできたはずなのに」
「杖の予備はありますか?姉さま」
「質は落ちますが、ありますわ」
「インファイターな彼女は、シルバニアあなたに任せます。あの飛び道具使いの鉤爪、魔法を狂わせる能力かしら。十分に気をつけて。」
「はい」
「こまいちゃん。やるよ。ダウナー。滅魔の波動を沈静化。リミット!」
「3セコンド」
「私の力で勝ち取るんだ」
「「「え?」」」
アレク女学院のメンバーは驚愕することになる。そもそも滅魔の白狐の影響で、彼女は出せる魔力が微量だった。それでほのかは、少量の魔力でも発動し、十分な効果を得られる菌類を操る魔法を教えた。コマイと契約を結び、タイムリミットを設け影響を極限までおさえることで、彼女がいままで抑えられてきた魔力が解放される。すなわち
「寄生し増殖し分解する子らよ。素早く広がり伸び上がる子らよ。蹂躙せよ殲滅せよ。魔装!木子猛子戦闘姫」
キノコをあしらった盾。竹をあしらった槍。茶色とクリーム色の鎧。ほのかに貰ったお菓子からヒントを得た魔装である。
「なんて地味な魔装……魔装?!」
「どうせハッタリよ!お姉様どいて。白銀強化!剛腕二頭白銀!!魔法少女たる信念も何もないなら、席を譲りなさい!」
「わたし、先生になりたい」
「なら、ここは場違い。帰りなさい」
肥大化した腕でラリアットを仕掛ける。狐綿は盾を強く握りしめて、衝撃に備える。
「信念……」
「魔装に怯える必要なんてない。リサーチしましたけど、成績の悪いあなたでは無理ですわ。あなたの空虚な志とともに、砕くだけ!」
「わ、わたしは、ほのか先生みたいになりたい。わたしみたいに困っている子供たちを助ける魔法少女に!!衝撃茸・排除連茸」
「?!」
盾にびっしり生えた衝撃茸が、相手の攻撃を吸い、1.1倍の威力で相手に返す。カウンターとしての威力は相手の実力によって変わり、耐えれば耐えた分だけ跳ね上がる。彼女の攻撃に必死に耐える。
「うぉぉ!」
「ふ、吹っ飛べええええ!」
「シルバねえさま!」
彼女ははるか後方に吹き飛ばされ、壁に叩きつけられる。
「じょ、場外です。シルバ選手脱落です!」
「わたしは、この呪いを解いて、夢を叶えるんだ。」




