本戦 VSマリク女学園
通された場所は塔の屋上、天空闘技場。石畳が敷き詰められており、周りには観客たちがいた。すでに3試合が終わり、人々のボルテージは高まっていた。
「ラクーンくん。私、試したいことがあるの」
彼女は腕のブレスレットを触りながら、ラクーンに尋ねた。
「奇遇だね。俺もだ。」
ラクーンもそういうと狐綿と揃いのブレスレットを触る。
「チームきつねとたぬきってなんつうゆるい」
「かわいいでしょ」
「はは、まあな。よしっ行くか」
歓声の中かけ出す。相手を視認すると狐綿が、手を地面に向ける。
「いた!爆裂茸」
次々に巨大キノコが地面から生える。触れたものを弾くキノコだ。相手の魔法少女は、横に飛び、直撃を避ける。
「森属性の魔法の使い手。珍しいですわね」
「お姉様ここは、私が。火火火弾」
きのこの群れを魔法弾が焼き尽くしていく。横にいた長身の女が拳を突き出す。
「そのまま撃ち続けて。あたしが殴り飛ばす白銀➕」
銀色のオーラに包まれた拳をラクーンに向ける。拳からオーラが放たれる。オーラは花びらのように、小さな塊になり、形を作っていく。
「白銀鱗吹雪」
魚の形になり、突っ込んでくる。
「全て撃ち落としてやる。分福弐釜。魔拳銃(巴)魔拳銃(亥)」
追尾弾と大砲のような威力の弾で薙ぎ払っていく。それらの弾幕をくぐり抜けて、狐綿は、銀色の魔法少女に近づく。
「虚空掌!」
魔力が消し飛ぶ。
「なっ。あの不届き者たちと同じ、滅魔石?」
「いや、魔法を使ってましたわ!これも魔法のはず、魔法大会だというのに。いきますわ!一の杖は、炎の槍。燃えよ。龍炎槍」
マリク女学院の歳上の女が杖を槍に変えた。槍を構えて走り出し、炎の槍で突撃してくる。1人を前衛にして、2人が支援魔法をかける戦闘スタイルだ
「名門アトラの名にかけて。」
そんな彼女を支援魔法でバックアップするもう1人、。
「二の杖は、白銀の炭よ。猛きなり、猛きなり燃えよ燃えよ。白銀強化。金や名誉のためだけのあなたたちには負けない。わたしたちは純粋に魔法少女になりたい。」
加速する。いちばん最後のひとりがさらに魔法を重ねる。
「三の杖は追尾する星屑なり。追跡追跡追跡!大方優勝の副賞たる女王様の魔法が狙いなんでしょう。我が三姉妹の妙技とくと見よ」
炎の温度が高まり、青い炎の槍となる。
「秘技・龍槍。碧き彗星」
「金や名誉。たしかに俺たちは本筋と違うかもな。でも、それでも、あいつの体質を変えてやりてぇ。おれの家を再興したい。力を貸してくれ。わがままだろうと、傲慢だろうとも。なぁ、コマイ。分福……」
ブレスレットに語りかける。犬があしらわれたブレスレット。
「あなたの飛び道具程度、私たちの火力で!」
「伍釜」
「五?!」
「狗噛上顎」
手に犬をあしらった鉤爪。すれ違いざまに槍をひっかく。ちりちりと焦げる匂い。
「避けても、戻るわ!!」
彼女たちの言う通り大きく旋回した槍は戻ってくる。勢いをまして。
「超能力向上。温度を超上昇」
「な、なに?!」
温度が跳ね上がり、彼女たちの制御を超える。
「あっう」
ラクーンにたどり着く前に核とした杖が燃え尽きた。
風の中、髪をかきあげ言い放つ。
「アゲてこーぜ」




