本戦
「班長アジトに戻ったら、捕虜にした連中の魔法を片っ端から見せてくれ。」
「あんだけ嫌がってたのにな」
「すげぇのを見れた。おれはあの域に到達したい。さっきのは、まだまだだ。まだ」
渇望。どこか冷めてた煉を焚きつけるとはな。いい収穫だ。
「おい。お前ら。ぜってー俺たちが捕まえてやる。」
「て、手を洗って、待ってなさい」
「………………狐綿。首な。」
「あ、あ、あわわ」
焚き付けられたのは、あちら側もか。まぁ、無事に部隊の全員が解放されるとはな。会場を後にして、隠していたジープで移動する。
「……警戒は解くなよ。」
「わかってる。全員滅魔石を全身に。いや、煉だけ別だ。お前は」
「あぁ、まだ、俺の手に納まってない。別のアジトに」
「総隊長に連絡だ。」
「けっ。捕まっててくれたらな」
「あんたも活躍ないでしょうに、あーやだやだ」
元夫婦が火花を散らす。
「や、やめてくださいよ。」
「「古田ぁ黙ってろ」」
「おい、ほのか、全員逃がすってどういうつもりだ。」
「ごめんて」
さきの怒りはかなりのものだ。
「あんなに必死になって捕らえたのに。お前も大怪我してんだぞ!」
「取るものは盗った。」
「なんて」
「だから、わたしの魔法で。あの人の知ってる敵のアジトに、数、武器。情報の解凍に時間がかかっちゃうけどね。」
「は、」
「さきちゃん。あたしだって成長してるわよ。わたしの大切な部下、あいつらの情報、子供たちの成長。全部考えてるっての」
「こいつ、ほのかじゃないっきゅ。妖怪ムネナシペッタンコッティっきゅあア゛ア゛ア゛ア゛ア゛」
「みんなを守ってくれてありがとうねミッキュ」
「あああ優しい笑顔と身体が分離してるっきゅア゛ア゛ア゛ア゛ア゛」




