・:*三ᕕ( ᐛ )ᕗ塔へ2
「分福弐釜」
「銃か」
「?!」
「おいおい。ラクーン。何を驚いている。お前手のうちを見せすぎだぜ。目立ちたがりのお前はこれが、試験でまだ予選なのを理解してないのかい」
「わかってるさ」
問題はそこじゃない。銃を知っていることだ。
「いいや、わかってない。手のうちがわかってることは当然対策もされる。君が引き金をひいたとしても対策はばっちりさ」
ガイアンはやれやれと肩をすくめる。彼は球状に結界を張っている。
「仲間になれよ……勝ち目はないぜ」
「その場合。おれのチームはどうなる」
「あれらはいらない」
「じゃあ断る」
「断れる立場だと?」
「ああ。なんでお前の許可がいるんだよ」
「学級代表の条件を知ってるか?」
「さあな」
彼は指折り数え始める。
「1つ、規則を守り、忠実な生徒。1つ、成績優秀、品行方正な生徒。1つ、クラスメイトの暴走を鎮圧できる生徒」
眼前に迫る。
「もう一度言う。お前じゃあ、僕に勝てないさ」
「ちっ」
乱射するが、全て防御魔法に阻まれる。
「委員長!あの子たちは狩っていい?」
「ああ、ポインターはたぶんこいつだ。気にせずやりな」
頭上を二人が超えていく。
「な、待て!」
「よそ見ぃ!すんなよなぁ!ブンプク!!」
体術強化された重い蹴り。吹き飛ばされる。
「散々威張り散らかしていて、戻ってきたら、しおらしい貴様が気に食わなかった。ぶちのめして、ぼくの配下にしてやる」
「くそっ。みんな、逃げろ!!塔へ迎え!!」
必死にラクーンは叫ぶ。こいつは大きく目立つやつではなかった。たしかに、真面目な印象なやつだった。こんなやつだったか。膨れ上がる魔力は本物。
「ブンプク!そんなに仲間思いだったか?かつての取り巻きは忘れたか?」
「?!」
「いまじゃ、ぼくの手下だぜ、空鞭、炎翼」
見た事のある魔法。見えない鞭に、炎の翼。学園時代の仲間の魔法。
「彼らは今やぼくのものだ。君の魔法も仲良く仲間に入れてやるよ」
「お前、何をしたんだ」
「べつに。借りただけさ。お前が女の子と遊んでいる間に、僕はより、強くなったのさ」
「遊んでなんかねぇよ。」
「なら、お前の覚悟を見せてくれよ!!」
思い出せあの女の力を。先祖か何かしらねぇが。俺の体で召喚したんだ。今の俺に資格があるんだろう。
信じろ。こいつを行動不能にして、助けに向かう。1秒たりとも、無駄にするな。
「っるっせぇよ。召喚12…【巳】」
意識が飛ぶ。
「なんだぁ、われゃ。こないだの。茶釜の皮にされた子ども?なんのようだ」
「うるせぇよ。へび」
「あん?調子に乗るな、よ」
「時間がねェんだよ」
蛇の頭を撃ち抜く。頭が消し飛んだ首にさらに銃口をあてて静かに呟く。
「どうせ、再生するんだろ。だが、痛みは感じるはずだ。俺に力を貸せ」
「……」
一発撃ち込む。
「んぐっ!!」
のたうち回る大蛇に向かって言う。
「銃弾を加工し、表面に返し針をつけて、再生するたびに痛みを感じるようにしてやろうか。時間がねぇんだ。早くしろ」
「っし!!」
「気合いでも入れたか?」
「分福伍釜。……白蛇鎖鎌」
白い鎖の鎌を持つ。片手には分銅。片手には鎌。鎌は蛇の形をしていた。
「鎌?近接戦闘で僕に適うとでも?」
「秒で倒してやる!」




