双子の正体
「君らも分福の魔法生物なのかっきゅ」
「随分前に、日本にきましたが、僕らの父も彼女に使役されていました。」
「あいつの目的は何っきゅ。彼女は100年以上前の魔法つかいっきゅ」
「…わかりません。父からは白狐と相打ちになりそれぞれ封印されたとしか」
「…っきゅ」
「大風呂敷。ありとあらゆる魔法生物をなんにも考えず、封印し、使役しまくった狂人。……好きじゃない。嫌い」
「封印された魔法生物たちの脱走。白狐や分福の顕現。魔法生物を狩る特殊部隊の人間たち。無関係じゃ無さそうっきゅ。2人して、なかなか厄介なもんかかえてるっきゅ。ほのか。君が導きそこねると大変なことになるっきゅ」
「ぼやいても仕方ない。2人を起こして、移動する。スタートからこんな有様だと先が思いやられる」
「ねぇ、さきちゃん。」
「あぁ、ほのか」
「これ、もしかして」
「ぜんぶ、」
彼女たちが観客席からスタッフルームに移動して見つけた、魔法瓶。
「痕跡からして、時間を巻き戻す類いのものね。この魔法瓶の周りだけ、異様に真新しい。」
「なんで、置いていったんだろう。」
「試験会場で見つかるのを恐れたか。」
「はたまた、わたしたちをおびき寄せるためか」
動かした魔法瓶に透明なテグスが巻き付けてあり、それに引っ張られた直後に爆発。
「っごほ、ごほ。うかつだった」
「魔力のないブービートラップ。わたしも、こっちに慣れすぎてるね。」
直後に煙の中からサイレンサーを付けた銃による発砲。
「壁壁壁」
迫り上がる壁が銃弾を防ぐ。
「氷蜘蛛爆弾」
側面からさきちゃんが、氷の蜘蛛をかさかさと壁を走らせる。
「っと、氷爆!」
「すご、見ないで当てれるの」
「いや、勘!」
「勘かい!」




