虚空の白狐
「虚空の白狐。まだ人間の数が少なく、大自然が魔法国を占めていたころ傑物だ。なぜ、あいつが、人間の小娘の中に」
「調査中でーす。……あなたは何かしりませんか」
「知らないな。我々は個たる存在。つながりはないし、連絡は取らない。白狐のやつは、とうの昔に封じられたと聞いている。だが、あれが蘇れば。大いなる火種になるぞ。」
ミッキュの脳内に浮かぶ白狐。見てみろ。鹿よ。この真っさらな大地。すべて消えた!ぜーんぶ消えた!あははははははは。
高笑いする白狐と、荒野になった大地が思い出される。
「わかってマース。氷瀑の水龍、大樹の翠鹿、あなたたちは、魔法国に協力的です。白狐討伐に協力してくれマスか?」
「ほのかの味方であってお前たちの味方ではない。」
「おぅ!ノー。残念デース」
彼女は舌をぺろりと出す。
「……。あまり調子に乗るなよ。」
「肝に銘じておきまーす」
「ふん。………………きゅ?お話は終わったっきゅか?」
「はーいありがとうでーす」
「さて、みなさん。魔法少女試験が始まります。第1予選。5名までの小隊で、試験突破を目指してください。各チームで1人ポインターを選んで本部に知らせてください。その者が気絶。あるいは行動不能になった場合、そのチームは脱落です。いまから、あなたたちを空の試験会場に転送します。中央にある本選会場にたどりついた8チームが、次に進めます。ではみなさん。用意はいいですか?」
腕に巻いた布を締め直す狐綿。腰周りに付けた魔瓶を点検するラクーン。それぞのパートナーのこまい兄妹。そして、人化したミッキュ。
「みんな、がんばってね!」
「はい!先生」
転送!開始!!!




