レディーGO!
コブシが唸る音がする。
「分福四釜!!塗り壁!!!」
ガチガチに固めた魔力をまとめた壁だったが砕かれる。
「ぐわあああ!!」
2人が吹っ飛ばされる。
「急に物凄く強くなったじゃねーか!!」
「るっさい。僕のせいじゃない」
「いや、おまえのせいだろ。」
「冗談じゃない。レベル17マウント乗りゴリラだと」
「なんだよそいつ」
「バカ強いゴリラだよ!そして」
うほっほっほ!ほほ!
ケツをたたいて、指で下品なジェスチャーをする。
「物凄く煽ってくる」
「ぶっ壊してやる!!!!」
ラクーンの攻撃はダメージを与えられていない。
「クソッ本来は、れべる10で終わる予定だったのに。お姉ちゃん!ミスっちゃった早くだして!お姉ちゃん!」
ゴリラの猛攻をよけようとするが、暗闇に紛れて襲ってくるため、対処がおくれる。
「……………………くそ。おい。ぼんぼん」
「話しかけんな!腹が立つ」
「良く聞け!銃ってのは、筒の中に切れ込みがあって銃弾が、回転しながら出てくる。安定性と命中率があがるためにね。それに押し出してるんじゃない。火薬を銃弾のしりに仕込んで爆発させてるんだ。お前の構造じゃ威力が足りない。」
「!!……。んなこと、言われたって」
「しかたないか。頭かせ」
「やだよ」
「はやく貸して。」
「おいキスとかすんなよ」
「するかバカ!!……アッパー。」
ミシミシとアイアンクローで頭を鷲掴みにされる。
「おい!なにすん、ら熱い熱い熱っ!何すんだ!!」
「ぼんぼん。おまえの頭のイメージする部分に働きかけた。銃を作り上げてみろ。さっき僕が言ったことを踏まえてな」
「は?効果なかったろうが。あいつらの銃でも、歯が立たないだろう」
「なに言ってんだよ。お前は魔法使いだろ。良く考えろ。魔法を使え!!」
「!!回転し爆発させる!!」
迫りくるゴリラに向けて、狙いを定める。
「分福一釜!!!」
「……やだ。絶対にやだ!!」
はかいしろ。こわせ。すべてなきものにしろ。
あたまのこえが、ひびく。
「……狐綿。大丈夫?」
「ぅううう、、大丈夫。……」
「ほんとに大丈夫?」
「大丈夫だっていってんだろうが!!!」
「ひっ」
狐綿らしからぬ。怒声に驚く。目が血走り、口から犬歯が覗く。その口は微かに笑みを浮かべていた。
「はぁ、はぁ、こわす こわす こわす。こ 」
「ダウナー!!」
彼女の手を握る。振りほどこうとする狐綿を必死にとどめる。
「落ち着いて!落ち着くの!!」
絶えず魔法を流し込む。その瞳は金色で
「こ わ す」
絶対に私のせいで誰かを傷つけたくない。
指先に力が籠る。
「分福一釜!『猪突猛進!改!!』」
「……白狐っ……冥爪……」
槍が砕け、結界が氷獣ごと破壊される。




