依頼
新魔法国の教育班は、教官に対して1人から3人までの生徒がつくスタイルになっている。普段は、授業など自由だが、依頼などをこなすのはこの班になる。午前中は学科で、午後からが依頼となる。依頼をこなすのは、実戦的な魔法技術の獲得とまだまだ学校としての機能が足りていない魔法学校の資金集めといった背に腹はかえられぬ事情も大きい。
「とはいえ、ロクな依頼がないね」
「ペット探しに、壊れた花瓶の修復、ヘドロの撤去。うへー」
「はいはい。文句言わないの。ヘドロの撤去お願いしまーす」
「いつもありがとうございます。ほのかさん。みんながしたがらない仕事を率先してしてくれて」
手続きをしてるほのかを遠くに見ながら、ぼやく。
「やるのは俺らだっつーの」
「狐綿。ラクーンはいつも文句言うっきゅ。実力ないくせに」
「るっせぇ!緑ダヌキ」
「や、やめなよ。ラクーンくん。ミッキュさんは、大精霊なんだよ」
「眉唾だな。あいつも、ほんとにあのほのかさんなのか?名前だけが一緒のにせもんだろ?おれは騙されないぜ」
「魔法少女聖十二魔連隊。新魔法国の十二隊長の1人が先生なんて私たちすごいラッキーだよ」
「ほのかはそんなすごいんきゅか?」
「第四連隊、翠星宮のほのかさん。大精霊の翠鹿に守護され、伝説の白い杖と黒い杖を使う。模倣魔法で星の数ほどあるありとあらゆる魔法を扱えるの魔法少女だよ。俺のあこがれの人だ。似ても似つかない。あいつは一般の古びた杖に、エロエロ陰獣の使い魔。同一人物ってほうが、失礼だ。きっと、本物はすっごいお姉さんだぜ」
「あははは!誰っきゅか。ほのかは、ちんちくりんっきゅ。肩書きや見てくれで判断してるようじゃだめっきゅ。ラクーンはまだまだ子供っきゅね」
「へ。言ってろ」
「ラクーン、狐綿、ミッキュ。ヘドロの撤去作業やるから、マスクや聖水は必ず。一応替えの服と道中、魔物と遭遇したときように戦闘準備しておこう」
「はい!」「……ふん」
ミッキュが耳打ちする。
「あのラクーンってガキぶちのめしていいっキュか?ほのかをばかにしてるっきゅ」
「しちゃダメ。」
「なんでッきゅか!悔しくないんキュか?」
「ぜーんぜん。わたしは、いまは先生だしね。黒い杖も白い杖も王都に保管してるし、実力的には、連隊長名乗るには足りないくらいさ。」




