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能力者組合

どうしても世界観説明したくなっちゃう。


僕は久しぶりに、能力者組合名古屋支部に来ていた。最後に来たのは中3の時だったから。1年とちょっとぶりくらいだろうか。

今はあまり人がいない時間帯で、依頼なども少ない。

受付の人に要件を伝えて、通してもらう。


「春咲 湊さんに会いに来ました。鈴波 玲です。」


「はい、確認できました。このキーカードを持って、5階へどうぞ。」


カードを受け取り、5階に上がる。


「やあ、玲くん。久しぶりだね。」


「湊さん、わざわざエレベーターの前まで来たんですか?」


「まあね、久しぶりに仲のいい甥に会う気分だよ。」


「僕は甥ではないですけどね。」


この人は春咲 湊。簡単に言うと能力者組合の偉い人で、かなりの人脈と人望、そして実力を持っていて、名古屋支部は仕事が早いと言われることがよくあるけど、それはこの人が関係している。

この人の持つ人脈を駆使して、依頼に対して適切な人材を派遣することで効率的に依頼が進む。やってることはそれだけだが、人脈が圧倒的すぎてあらゆる人材を派遣できる。


「まず部屋に移動しようか。そこの椅子に座って。」


「失礼します。要件としては、親が説得できて、学校の生活も安定したので、少し依頼に戻ろうと思って挨拶しに来ました。」


「ありがたい限りだ。君のようなオールラウンダーなタイプは数が少ないからね。頼りにしてるよ。」


「任せてください、がんばります。」


「ところで、もしかしてその手袋、例のやつかい?」


「そうなんです。おじさんが先日完成させてくれて。なんと、武器をこれ10個まで収納できるんですよ。」


「武器が収納できるのか!それはすごい。言い方的に、それだけじゃないだろう?」


「もちろんです。これ実は待機携帯みたいな状態で、、、」


そう、この人は僕と同じ結構な工房オタクだ。僕は工房オタクと言っても、ロマンを求めるタイプで、このかっこよさを一緒に語れる人はなかなかいない。

白滝は能力特化の戦い方だしね。


「なるほど、慣性加速器をつけて質量をカバーしているのか、扱いにくいだろうが、ロマンがあるねえ、、、おっと、もうこんな時間か、君に依頼があるんだ。」


「依頼ですか?」


「そうだ、内容は能力の暴走についての情報収集とそれの鎮圧だ。最近、能力が暴走する例があるって言うのを聞いたことがあるかい?」


「そういえば、朝スマホ見た時にそんなニュースあった気がします。」


「それだよ、それについての調査と、暴走した人の鎮圧をお願いしたいんだ。高校もあるだろうから、時間が空いた時でいいから。」


「鎮圧はいいんですけど、調査は難しいと思います。おそらく、暴走した人の検査くらいはやってますよね?それでもわからないような事なら、難しいと思います。僕の能力は、調査に使えるようなものでもないので。」


「その通りだ、だが、その検査の結果、暴走した人は著しく脳波が乱れていた。おそらく酷い錯乱状態にあったのだろうとされている。でも、人間が1人でに錯乱し始めることはないだろう。つまり、なんらかの人為的な行動である可能性が出できたのだ。だから、それらしき人物を見つけたら教えてほしいと言うだけだ。調査は無理にしなくていい。頼めるかい?」


「なるほど、大丈夫です。情報はスマホに共有お願いします。」


「ああ、了解した。では、私は仕事を進めるとするよ。多分、今日は依頼する気はないだろう?せっかくだったら久しぶりにここの工房とかを見ていくといい。面白いものがあるかもだからね。」


「はいそうします。失礼しました。」


そう言って僕は退出して、エレベーターから一度1階に戻り、カードキーを返す。その後、端の方にある階段から、地下の工房広場に向かった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


地下の工房広場は人が少ない時間なのもあったそこまで混んでいない、むしろ空いていた。ここでは様々な工房が店を開いている。

昔僕もかなりお世話になった、スラグショックと他二つの武器はここで買ったものだし。


防具は買った事ないんだよな。僕の能力抵抗だと能力の逆流で死にそうになるから、能力付与系統は使えないし、単純に硬いものも体を動かすのに少し邪魔になる。

今までも、武器だけで戦っていた。能力抵抗を上げるようなものならいいかもしれないが、あの類はもともとの抵抗を倍増させたりするものだから、僕の場合ほぼ意味がない。


まあ、武器の逆流もやばいから、武器の制御だけで手一杯とも言える。


話がずれたけど、ここの工房たちはかなり有名な工房が多い。有名な工房ほど、武器や防具を買うのに必要なお金が多くなる。

けれど、ここにある工房は全てその分の価値があると言っても大丈夫な場所ばっかりだ。


50年前、この世界の人口の約十分の一に能力が宿り、それは他の生物も例外じゃなかった。

僕は生まれていなかったから見ていないけど、当時はかなり荒れたようだ。


そんな時からずっと武器を作っている工房というのもここにはある。


僕がほしい武器と言えるのは少ないが、もし唐突に渡されて使えと言われても、使い方のコンセプトがわかりやすい、また、使い方が単純に簡単なものが多く、性能もいいから十二分に戦えるだろう。


一通り見たが、特にほしいものは見当たらなかった。ここは材料が置いてるところもあるし、少し見ていこうかな。


材料売り場は、それぞれの工房に所属している能力者などが材料を回収したが、使いにくかったり、その工房には必要ないと判断された素材が売っている。


今日は、なんだこれ。変な黒い物が売ってる。店員さんに聞いてみよう。


「すいませーん。これなんですか?」


「ああ、それか。それみんなよくわかってないんだよ。鑑定系の能力者が調べようとしたが、それでも何かわからなかった。」


「鑑定系でもわからない物ですか。能力使っていいですか?被害出るような物じゃないので。」


「まあいいよ。」


許可が出たので、僕も能力で見てみよう。


能力で見えた光景は、すごく曖昧になっていた。ほぼほぼこれといったものは見えなく。普通に過ごしている自分が見える。たまに戦ってるぽいけど、それでも既存のものか既に見たものしか使っていない。

工房で加工しようとしたりしなかったのだろうか。妨害されたか?


結局見てもよくわかんなかった。能力を阻害するものか、普通に自分を見ることはできるし、この物質だけだな。これ、探知の阻害とかに使えるかも。


「これどのくらいありますか?」


「そこにある分だけだ。買うかい?」


「はい。いくらですか?」


「400000だよ。」


「はい、どうぞ。」


「はい、持ってきな。」


「ありがとうございます。」


帰ったらちょっと実験してみよう。そう考えながら僕は帰路についた。


能力騒動:50年前の能力が全生命の約一割に宿った事件。これの影響で人口が半分くらいに減った。


能力者組合:日本で多くの能力者をまとめる国家機関。能力者が活動するなら、ここで資格などを取っていく必要がある。


能力抵抗増幅素材:使うことで、能力抵抗が何倍かになる。特にこれといったデメリットが少なく、防具などによく使われる有用な素材。問題としては結構高いという点、物によってはそれだけで良い工房の防具とか武器変えるだろみたいな値段のものがまあまあある。


能力の逆流:自分の能力以外を使うと、自分の方にも能力の影響が及ぶ。これは能力抵抗又は能力操作の熟練度で軽減できる。これのせいで、強い武器は強くないと使えない。ちなみに玲は能力操作を能力の逆流を制御するために気合いで覚えた。


玲の資金源は昔やってた依頼の報酬がほとんど。また、ちょっと有名な能力者だった、いい意味でも悪い意味でも。

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