定期テスト
戦闘の描写がむずいよ。
「今日はテストの日だ、不正行為などないように。また、実技に武器や防具などを使いたい人は、用意しておくように。」
今日はついにテストの日だ。今回の実技テストは、クラス全員が見ている前でやるらしい。まずは、ペーパーテストだ。
「はい、開始してください。」
先生の合図で、みんな一斉に問題を解き始める。僕も同様に問題を解いていく、この調子なら問題ないだろう。
「はい、終了です。これでペーパーテストは終わりです。次は実技があるので、みなさん用意してください。」
これでペーパーの方は終了だ。今回はかなり自信がある。次は実技か、おじさんにもらったガントレットつけていこう。
「これから、実技の説明をします。まず、今回の実技の内容は総合戦闘力調査だ。何人か、資格能力者に来てもらった。その人たちが試験管として戦い、その中での身体の動き、能力の使い方などを見る。能力を公開していない人は、能力を推測また、わからない場合、能力を無しとして考えて点数をつける。非公開のデメリットは、知った上だから大丈夫だろうが、もし公開した上でやりたくなった人がいたら、準備中に言うこと。詳しい採点基準は、身体操作、能力操作、能力出力、身体能力を確認する。またそれぞれ配点は100点満点中20,40,30,10だ。そして、工房製の防具や武器などの使用も大丈夫だ。何か質問ある人はいるか?いないようだな。10分後から、出席番号順に開始するので、まだの人は、今のうちに準備をするように。」
教師は説明を終えて、試験の準備の方に向かったようだ。
10分が経ち、試験が始まる。
「2組、出席番号一番、開始!」
先生の合図とともに、最初の人が試験官と戦い始める。
どうやらあの生徒は遠距離攻撃が得意なようで、距離を近づけないように、能力を放って牽制している。しかし、能力を使って、次発動までの間が少しあるので。その隙に試験管が近づいていく間合いが残り5メートルくらいになった頃だろうか。試験官は一気に近づき、生徒を無力化した。
あの人、かなり強いみたいだ。おそらく、能力を使っていないか、自己強化などの、効力値が少なめの能力なのだろう。ほとんど技量であの生徒を無力化した。片手剣は腰につけているが、抜いてもいない。
なかなか面白そうだ。
どうやら白滝の番みたいだ。
「出席番号12番、開始!」
白滝は即座に能力を発動する。それによって、突如、試験官の方に雷が落ちた。
しかし、試験官もかなりの手練だ。腰に刺さっていた剣を抜き、雷を切り払ったようだ。
おそらく、抵抗上昇系の素材を使った剣だろう。
その後はしばらく戦いが続いた。白滝は雷に自分を押させることで、異常な加速をし、試験官はそれを探知して、剣で確実に防いでいく。今のところは能力をまだ使っていない試験管の方が有利だろう。
だが、白滝がその程度で負けるとも思えない。
試験官は能力を発動するようだ。そろそろ決着だろう。
「軌剣:意表」
試験官がそう唱えると、次の瞬間には白滝は切られていた。しかし、白滝はそんな簡単に負けたりしない。あいつはそういう風に能力を使っている。
「顕雷」
白滝がそう唱えると、切られていた白滝が消え、試験管に落雷が降る。そして、試験管の上に白滝がいた。不意打ちのような形で落雷をまともに受けた試験官は、気絶したようだ。
今のが白滝の十八番。自分を電気と同化させることによって、全ての雷を消さない限り負けない。そして、相手に自分を倒したと思わせた後に攻撃する、もしくは相手が攻撃して絶対に防御に移れない状況で攻撃する行動だ。
「12番終了。次の試験管の方、よろしくお願いします。」
そして次、僕の番が回ってきた。
新しい試験官は短剣を持っている。立ち振る舞いから予想するに、おそらく小回りが効いたり、素早い動きや、一瞬の隙をつくような戦い方なのだろう。
「出席番号13番、開始!」
僕は開始とともに一気に飛ぶこむように動き、相手の方向に向かう、相手は少し驚いたようだったが、カウンターを狙おうとする。
それはよく見えていたので、ギリギリまで引きつけてカウンターを回避。次に、慣性加速器を起動して、強力な一撃を打ち込む。相手は倒れはしないだろうが、これは回避できない。
かなりの威力を持っていたので、相手は結構吹っ飛んだようだ。しかし、バランスは崩さずに立っている。
ここで、仕掛けてくるな。対応するため、僕は攻撃するような姿勢に移る。相手はかなり経験がある。それなら攻撃の姿勢もおそらく分かる。
なら、相手は確実に決めるため、ここで初めて能力を使用する。転移の能力だ。確かに短剣であれば、転移してすぐに攻撃できるから相性が良かったのだろう。
けれどそれも見えていたので、慣性加速器で無理矢理体制を変えて後ろに攻撃する。事前に分かっていればすぐに攻撃できる武器であろうと、先に動ける。
流石に相手もここでカウンターを喰らうとは思わなかったのだろう。相手はさっきよりも吹っ飛び、バランスも崩した。
相手は立て直そうと、動くが、すぐ追撃に移れる僕の方が遥かに有利だ。威力控えめで、複数の攻撃を放ち、相手を立て直させないように動く。
相手は能力を使って距離を取るが、僕はとある武器の名前を静かに唱える。
「スラグショック」
ガントレットによって出現したショットガンを、見えていた相手の転移位置に放つ。相手がそれを回避することはできずに、まともに当たった。相手はもう動けなくなっただろう。おそらく振動でまともに動くことができない。
「え、ええと、13番、終了。ちょっと他の試験官を呼んでくるので、待っていてください。」
あの先生は前回の実技で能力以外の全てが高水準で取れていようと、能力効力値1の生徒が工房武器と技量で試験官に勝つとは思っていなかったのだろう。実際僕は能力を公開していないし、効力値も1なので、能力関連の点数は0になる。
工房武器の扱いが難しいのはよく知られていて、それを含めてこの基準であるから、僕の行動は全て問題ない。武器なしだったらだいぶヤバかっただろうけど。
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無事にテストが終わり、下校の時間だ。
「玲、一緒に帰ろうぜ。」
「いいよ、コンビニ寄ってかない?ちょっと小腹すいた。」
「いいね。というか今回の実技すごい活躍だったじゃねーか。」
「お前もだろ。相手に詠唱まで使わせたじゃん。」
「でもあれ簡易のやつだから。」
「それでもでしょ。あの人武人っぽい感じだったから、お前の実力を認めたってことだと思うぞ。」
「そう言ってくれると嬉しいな。よし、コンビニ行くか。」
詠唱:能力を使う上で、重要になるのがイメージ。そのイメージを言葉によって定着させたのが詠唱。この世界では言葉はイメージに大きな影響を及ぼすので、それを利用して、即座にイメージするのが難しいようなことでも、言葉を唱えるだけで即座に発動できるようにするもの。また、より長く詠唱すると、イメージが重なって、より効果が大きくなる。
スラグショック:メタル工房製のショットガンで、振動の能力が宿っている。使用する弾はスラグ弾で、当てることで強力な一撃を相手に与える。反動がとんでもなく酷いので、自分も振動に耐えれるようにしないと使いこなすのは難しい。相手を振動させることで、相手の行動を阻害することもできる。
安全保護プロトコル:実は実技試験中使われていて、範囲内の生命を保護する。保護には、エネルギーが必要で、エネルギーを使って、生命の状態を維持する。これが発動したら、試験的には保護された人は敗北判定になる。
工房武器:実は能力が宿っているものには反動があり、自分にもその能力の影響を受ける。逆に、強化の能力が宿っていたら、自分を強化できる。基本的に、強い武器ほど重くなったりして、それを制御するのが完成加速装置などで、それらの扱いが非常に難しいため、テストでは使えるならそれはそれで良いということで許可されている。




