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カゲロウが操る黒蛇が、一斉にベスへ向かって突進する。
ベスは、正面から迫る黒蛇一匹に対して剣を振るい、刃で弾き飛ばす。
同時に、ベスは左側から迫る別の黒蛇に対して獣爪を振るい、軌道を逸らして受け流す。
その瞬間、ベスの背後からカゲロウの黒刀が振り下ろされる。
ベスは即座に前脚を展開し、銀色の前脚で黒刀を受け止める。
キィン!!
刃が前脚を滑り、衝撃がベスの腕に伝わる。
ベスはそのまま身体を回転させ、剣を振り返してカゲロウへ反撃する。
カゲロウはその一撃を見て、一歩後退する。
カゲロウの表情は変わらず、不敵な笑みを浮かべたままである。
直後、カゲロウが再び黒蛇を放つ。
黒蛇は上・下・右・左の四方向から同時にベスへ迫る。
さらに、黒刀までもが蛇のように軌道を変えながらベスへ向かう。
ベスはそれらの攻撃を一つずつ処理する。
ベスは正面の黒蛇を剣で弾き、左側の黒蛇を獣爪で受け流し、右側の黒刀を前脚で受け止める。
しかし攻撃は途切れず、連続して押し寄せる。
その最中、ベスの足元の雪が崩れ、地中から黒蛇が跳ね上がる。
ベスは即座に横へ跳び、回避する。
その直後、カゲロウの黒刀がベスの頬を掠める。
ベスの頬から血が一筋流れ、雪へ落ちる。
ベスは着地し、呼吸を整えながら周囲を確認する。
ベスは、カゲロウ本体・黒刀・黒蛇の三つの動きが連動していることを認識する。
ベスは一歩後退する。
さらにもう一歩後退する。
カゲロウはその動きを追い、前進する。
カゲロウは黒刀を振り下ろし、攻撃を継続する。
ベスはその攻撃を剣と前脚と獣爪で順に受け流す。
そのたびにベスは位置を少しずつ変え、戦場の中心を調整していく。
カゲロウはその動きを追い続ける。
カゲロウの表情は変わらず、不敵な笑みのままである。
その最中、ベスは左腕の獣爪に力を込める。
ベスは獣爪の先端から小さな爪を一つ切り離し、雪の中へ落とす。
カラン。
その音は戦闘音に紛れる。
ベスは戦いながら同様の動作を繰り返す。
二つ目、三つ目と、獣爪の欠片を雪原へ配置していく。
カゲロウはそれに気づかず、攻撃を継続する。
カゲロウは黒蛇を放ち、ベスへ迫らせる。
ベスはその黒蛇を獣爪で弾き、黒刀を剣で受け止める。
その後、ベスは距離を取りながらさらに四つ目、五つ目の爪を雪原へ配置する。
やがて、ベスの周囲には見えない形で爪の配置が完成する。
ベスは剣を握り直す。
ベスはまだ足りないと判断する。
カゲロウはゆっくりとベスへ近づく。
カゲロウの周囲では黒蛇が鎌首をもたげている。
カゲロウは不敵な笑みを浮かべたまま前進する。
ベスはその動きを見つめる。
ベスは一瞬だけ剣を下げる。
それは意図的に作られた隙である。
カゲロウの視線がわずかに鋭くなる。
黒蛇がその変化に反応する。
カゲロウは一歩踏み込む。
ベスは動かない。
カゲロウはさらに一歩踏み込む。
黒刀が持ち上がる。
黒蛇が同時に動き出す。
その瞬間、ベスは剣を握り直す。
ベスはカゲロウに向かって静かに告げる。
「……来い。」
カゲロウの不敵な笑みが、わずかに深くなる。
黒蛇が一斉にベスへ向かって動き出す。




