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アニマルユートピア・ワールドコネクション  作者: 牧屋へいり


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26.イベント最終日

 ――北極エリア



 北極エリアに攻め込んでくるプレイヤーは、少ない。


 能力が低いものは北極エリアで碌に活躍できないことを知っているし、攻め込める実力がある者はイベントでなくとも来る。


 わざわざイベントで戦うことはなく、北極エリアより他のエリアに行った方が効率がいい。なんなら自分のエリアでポイントを稼いでいた方がいい。


 そのため、北極エリアのプレイヤーたちはいつものように狩りをして、いつもの生活に加えてコイノボリというアイテムを転送エリアまで運んでいく。


 自分のエリア以外の六つのエリア。

 草原エリア

 密林エリア

 山脈エリア

 砂漠エリア

 大海原エリア

 火山エリア

 それぞれに飛ばされたコイノボリは、それぞれ北極エリア出身のプレイヤーの手でエリアに立てられていく。


 当然、邪魔する動物もいる。


 というか邪魔しなければイベント終了時にエリアを奪われる。


 イベント期間特設メニュー画面を確認すれば、浸食率が図で表示され、奪われそうなエリアはエマージェンシーサインが表示される。


 各プレイヤーはそれを見て、守りに回ったり、攻めに行ったりして自分たちのエリアを保護・拡張に奔走する。


 イベント期間は10日間。

 その間コイノボリを狩って奪ってエリアに立て、情勢が目まぐるしく変化していく。


 北極エリアのプレイヤーは確かに強いかもしれないが、24時間×10日間プレイし続けられる人はいない。


 北極の動物がログアウト中に、彼らが立てたコイノボリを取り除き、自分たちの得点に戻して行く。


 プレイ人数が多いエリアであるほど、巻き返しは速い。


 特に草原エリアのプレイヤー数は、全エリアでトップ。


 北極の動物にばかり気を取られていれば、草原エリアによる数の暴力で侵略を許してしまう。



 ☆ ☆ ★ ☆ ☆



 イベント開始10日目。イベント最終日。


 終了まで残り3時間。


 今日も草原エリアに侵入する。


 メニュー画面を開き、草原エリアのコイノボリをチェックする。


 ログアウトしている間に、コイノボリが全て破壊され、草原エリアの旗に染まっている。



「10日にもなるともう慣れるよね」



 どんなにエリアを侵食しても、翌日にはゼロからやり直し。


 それなら連日旗を立てずに最終日に一気にやればいいと思うかもしれないが、累計ポイントでボーナスが獲得できるため、旗立ては毎日やる。


 それに、毎日旗を立てるエリアを変えて、立てやすい場所を探しとけば、ラストに一気にやりやすいだろう。


 そして見つけたベストポイント。


 草原エリア内では珍しい岩がたくさん露出した場所。



 【 草原――第十一平原地点 】



 黒い地面、おそらく元々火山エリアだったのだろう。


 溶岩はないが、それが冷えて固まったような景色が広がっている。


 そして――



「あ、いたいた」



 【 エネミー「死骸動物群(ネクロレギオン)」を捕捉しました 】



 ボスエネミー「死骸犀(ライノセラス・ネクロ)」と同じタイプのエネミー。


 小動物たちに憑りついた植物が、ゾンビのように彼らを操り、獲物を探す。


 この動物群はこのエリアにだけ出現するようで、草原エリアのプレイヤーたちはこのエリアを避けて行動する。


 ぶっちゃけ、ボスの犀より面倒くさい。触れたら終わりなのはボスと同じなのに数が異常に多い。


 早めに感知して、囲われることなく移動すれば、なんとかやり過ごせるが、センスが無い動物にとっては地獄だろう。


 残り時間もないし、北極エリアから送られたコイノボリを立てていくことにし――



「あれっ?」



 地面が光っていた。


 光の反射でもなく、何かが発光しているわけでもない。自分のセンスが捉えた光。


 つまり地面に弱点(ウィークポイント)があった。



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