第71話 霧を破るのではなく、形を崩す
霧冷えの番隊。
その仮称が記録帳に書かれてから、清水の第1層の空気は少し変わった。
敵がいる。
強い敵がいる。
それだけではない。
役割を持った敵が、こちらの隊列を崩しに来る。
前を塞ぐもの。
横から音と射線を置くもの。
霧を戻すもの。
足元を乱すもの。
戻り道を切るもの。
全部を見たわけではない。
全部を倒したわけでもない。
それでも、ただの不明影ではなくなった。
仮受付の机には、マイラの記録が広げられている。
その前に、クレス、カイル、ティア、ラハル、カティア、メリダが立っていた。
オルド村長は少し離れ、黙って耳を傾けている。
グラントも今日は口を挟まない。
商人の顔ではなく、記録を見る人間の顔で、机の端に立っていた。
クレスが記録帳の一箇所を指で押さえる。
「前衛型は崩せる」
カイルの目が少し鋭くなった。
「はい」
「だが、押しただけでは戻される」
ティアが頷く。
「霧操作型か、支援型か、あるいはその両方ね。前衛型の輪郭が崩れた直後、霧が戻った」
カティアが腕を組む。
「左奥の射線も邪魔だ。あれを放っておくと、前に出るやつを刺すんじゃなくて、庇わせるように撃ってくる」
カイルの眉が動いた。
自分のことだと分かったのだろう。
でも、何も言わない。
ラハルが盾の縁を叩く。
「わしは前衛型を受ける。止めるのではなく、流す」
「流して、前を少し開ける」
クレスが言う。
「そこに俺が入る」
カイルが一歩前へ出かけた。
すぐに止まる。
「オレは?」
「射線を見る」
「前衛型じゃなくて、射線ですか」
「ああ」
クレスはカイルを見た。
「前衛型が崩れた時、お前が一番前へ行きたくなる。そこを狙われる」
カイルは唇を結んだ。
それから、しっかり頷く。
「分かりました。行きたくなる場所を見ます」
メリダが静かに言った。
「今日は、勝てそうに見えた時が一番危ないです」
全員がメリダを見る。
彼女は記録帳を見ず、机の木目を見ていた。
そこに戻り道でも引いているみたいに。
「前が崩れた。奥が見えた。届きそうに見えた。そういう瞬間に、たぶん戻り道が細くなる」
マイラが筆を動かす。
「勝機発生時、撤退路確認」
「うん。あと、私が迷ったら戻る側に倒します」
カティアが少し笑う。
「臆病者講習らしいな」
「臆病に行くよ」
メリダの声は軽くなかった。
クレスが頷く。
「それでいい。今日は崩す。だが、踏破までは求めない」
カイルが息を吸う。
「崩せたら、戻るんですか?」
「状況次第だ」
クレスは答える。
「だが、戻れと言われたら戻る」
「はい」
カイルは短く答えた。
俺は黒い水膜の前で、そのやり取りを見ていた。
「今日は勝ちに行くっていうより、勝ち方の形を作りに行く感じか」
『崩し方を探すのね』
「番隊、かなり厄介だな」
『貴方が作った階層よ』
「はい」
『責めているわけではないわ』
「今の間は責めてる時の間だったぞ」
『気のせいよ』
ヴェルティアの声は淡々としている。
でも、水膜を見る気配は鋭かった。
今日は、霧の向こうもただ見られるだけでは終わらない。
クレスたちが触れる。
番隊が返す。
その衝突が来る。
俺は思わず、手を握った。
クレスが全員を見る。
「行くぞ」
誰も異論を言わなかった。
第5層へ向かう道は、すでに彼らの足に馴染んでいた。
だが、油断はない。
第1層にある第4層入口から、琥珀の貯蔵庫へ入る。
そこを越えれば、熱を帯びる通路。
湯気の匂い。
第5層の門番が待つ場所へ続く。
ホットスプリングガーディアンとの戦いは、今日も手順を崩さない。
ラハルが受ける。
クレスが位置を切る。
ティアが蒸気の隙間を作る。
カイルが踏み込み、カティアが関節を抜く。
メリダは後ろで味方の足を見る。
門番は強い。
それは変わらない。
だが、今の彼らにとって第5層の門番は、目的ではなく通過するための重い扉だった。
白い鉱殻の巨体が崩れる。
湯溜まりの湯気が揺れる。
誰も湯には入らない。
手も浸さない。
冷霧区域の前で、クレスが剣を抜き直した。
「確認する。前衛型を崩す。奥を見る。戻り道を失う前に引く」
カイルが答える。
「はい」
メリダが言う。
「戻るって言ったら」
「戻る」
全員の声が揃った。
その声が、湯気の中で短く消えた。
6人は冷たい霧へ入った。
床の温度が変わる。
音が丸くなる。
湯気の匂いが薄くなる。
前回までに決めた目印を越えていく。
アイススライムは進路だけを塞いだ。
カイルは追わず、剣先で動きを止める。
カティアが横から抜き、ティアの小さな光が足元を照らす。
フロストバットは視線の高さを横切った。
ラハルの盾が少し動きかける。
「正面」
メリダが言う前に、ラハルは盾を戻した。
「分かっておる」
言い方は少し不満そうだったが、足は動いていない。
濡石クラブが右下に紛れた。
カティアが柄で弾く。
確認しない。
進む。
ここまでは、もう入口の挨拶だった。
本番は、その先にある。
霧の奥で、ミストウルフが現れた。
右寄り。
行けば隊列が伸びる場所。
カイルは見た。
剣は上がる。
足は止まる。
「狼、右。見ます。行きません」
クレスが頷く。
「前だ」
霧が厚くなる。
白い幕が前へ押し出される。
前衛型。
まだ輪郭は曖昧だ。
だが、そこに硬いものがある。
前へ進む道を塞ぐための重さがある。
ラハルが盾を構えた。
「来い」
「止まるな」
メリダが言う。
「分かっておる!」
前衛型が来た。
白い厚みが、音もなく近づく。
ラハルの盾に、重い衝撃。
第5層の門番ほどの破壊力はない。
だが、足を止めるには十分すぎる重さだった。
ラハルの膝がわずかに沈む。
その瞬間、クレスが横へ入る。
剣が白い厚みの端を切った。
斬るというより、引き剥がす。
霧と硬さの境目へ刃を差し込み、形をずらす。
前衛型の姿勢が揺れた。
ラハルが盾を斜めに押す。
「流す!」
白い厚みが横へ割れた。
一瞬、前が開く。
カイルの目がその奥を捉えた。
左奥。
細い影。
いや、細い線。
射線だ。
「左奥、線!」
カイルは前に走らない。
左奥へ剣を置いた。
氷粒が砕ける。
小さな音。
軽い攻撃。
だが、その音が霧の中で大きく返る。
ティアの指先に魔力が灯る。
「霧が戻る」
前衛型の崩れた輪郭へ、霧が流れ込む。
白い厚みがまた形を持とうとする。
ティアは霧を払わない。
戻る流れに、細い魔力を差し込む。
完全には止まらない。
けれど、戻りが一拍遅れた。
その一拍で、カティアが足元へ滑り込む。
濡石クラブを蹴り飛ばし、戻り道の端を開ける。
「下、開けた!」
クレスが踏み込む。
前衛型の肩らしき場所へ剣を当てる。
今度は深い。
白い厚みが、はっきり傾いた。
崩れた。
誰もがそう思った。
奥が見える。
霧の向こうで、淡い光が揺れた。
青白い。
小さい。
だが、その光が動いた瞬間、前衛型の崩れた姿勢が止まった。
倒れない。
戻る。
ティアが低く言う。
「立て直された」
カティアが舌打ちする。
「今の奥か」
カイルが反応した。
左奥の射線。
前衛型の後ろの光。
どちらも見えた。
届きそうだった。
今なら行ける。
射撃型を止められる。
支援か霧操作の光に届くかもしれない。
カイルの右足が、半歩だけ前へ出た。
クレスが言う。
「カイル」
「分かってます!」
カイルは止まった。
だが、止まっただけだった。
右足は半歩前。
重心は前に残っている。
剣は左奥の見せ線へ向いたまま、身体だけが戻ろうとしている。
その半端な体勢の隙間へ、霧の中で細い音がもう1本鳴った。
左奥ではない。
カイルが剣を向けている方向ではない。
前衛型の陰。
右前の低い位置。
崩れた白い厚みの影から、本命の白い線が滑るように来た。
カイルの剣は左を見ている。
右足は戻りきっていない。
身体は止まっているが、防ぐ形ではない。
間に合わない。
クレスが動いた。
カイルの前に入る。
剣で受けるには角度が悪い。
肩で、線をずらした。
クレスの左肩口で、白い線が弾けた。
革鎧の表面が裂れる。
赤い筋が一本、肩から腕へ走った。
大きな傷ではない。
だが、血の色は霧の中で妙にはっきり見えた。
カイルの息が止まる。
「クレスさん!」
「俺を見るな」
クレスの声は低い。
「射線を見ろ」
カイルの顔が歪んだ。
ほんの一瞬だけ、子供みたいに見えた。
だが、次の瞬間には剣が戻る。
「はい!」
カイルはクレスの傷を見ない。
霧を見る。
今の本命がどこから来たかを見る。
「右前、前衛型の陰! 左奥の線は見せです!」
ティアが眉を寄せる。
「二重射線」
霧がまた戻る。
前衛型の輪郭が隠れる。
青白い光が奥で揺れる。
崩したはずの形が、また立つ。
ラハルが盾を押し込もうとする。
「もう一度押せる!」
メリダが後ろを見た。
戻り道。
ミストウルフがまだ動いていない。
だが、床が悪い。
濡石クラブが戻り道の端へ寄っている。
フロストバットの羽音が低くなっている。
ラハルはまだ動ける。
カイルも動ける。
クレスの傷は浅い。
ティアの魔力も残っている。
カティアの足も止まっていない。
前衛型は一度崩れた。
奥の光も見えた。
ここで押せば、届くかもしれない。
メリダには、押せる材料ばかりが一瞬で並んだ。
だから、言葉が遅れた。
ほんの一呼吸。
戻ると言うべき口が、開ききらない。
カティアだけが、それを見ていた。
霧ではなく、敵でもなく、メリダの足と喉を見ていた。
臆病者講習の担当が、勝てそうな霧に引っかかった。
それを、カティアは見逃さなかった。
「メリダ!」
メリダの目が戻る。
勝てそう。
だから危ない。
「戻る!」
クレスが即座に返す。
「戻る」
カイルの剣が前を向いたまま下がる。
ラハルが盾を斜めに構え直す。
ティアが霧を払おうとした指を止め、足元の光へ変える。
カティアが戻り道へ先に入る。
その瞬間、ミストウルフが走った。
前回より早い。
撤退の声が出る前から、動き出していたように見えた。
狙いは戻り道の中央。
カイルが剣を上げる。
「道を開けます!」
「倒すな!」
クレスの声。
「はい!」
カイルは狼へ突っ込まない。
戻り道の横から圧をかける。
狼の輪郭が揺れる。
しかし、そこへ前衛型からの重さが後ろに来た。
ラハルの盾が受ける。
重い。
さっきより、重い。
前衛型が追っているのか。
それとも、霧の中で重さだけを置かれたのか。
分からない。
ラハルの足が止まりかけた。
「ぐっ、ぬう!」
「止まらない!」
メリダの声。
「分かっておる!」
ラハルは盾を流す。
だが、流した先に細い氷粒が飛ぶ。
ティアではない。
メリダだ。
撤退を告げる者を狙ったように見えた。
カイルは届かない。
クレスは肩を傷つけた直後で、体勢が浅い。
カティアが動いた。
短剣では間に合わない。
腰から小さな金具を弾き、氷粒へぶつける。
甲高い音が鳴った。
音が霧の中で跳ねる。
その音で、方向感覚が一瞬揺れる。
メリダが顔をしかめた。
「音が増えた。足を短く!」
走らない。
長く踏まない。
冷えた床を蹴りすぎない。
6人が短い歩幅で戻る。
カイルが右を切る。
カティアが足元を蹴る。
ティアが光を落とす。
ラハルが盾を流す。
クレスが前で道を切る。
メリダが後ろを見る。
湯気の匂いが戻ってきた。
温かい床が近い。
そこへ、フロストバットが低く飛んだ。
顔の前。
足を止める高さ。
カイルが反応する。
だが、その剣は射線を見ている。
ティアが指先の光を上げた。
光がフロストバットの目の前で弾ける。
魔物の軌道が乱れた。
ティアの顔色が少し悪い。
魔力を広く使っていないのに、消耗が早い。
霧が魔力の使い方まで狭めている。
湯気の境目が見えた。
クレスが先に出る。
カイル。
カティア。
ティア。
メリダ。
ラハル。
最後にラハルの盾が霧を抜けた瞬間、冷たい白が背後で閉じた。
追ってこない。
けれど、閉じる直前、霧の中に低い影が立っていた。
はっきりとは見えない。
ただ、そこにいる。
前衛型か。
別のものか。
分からない。
分からないまま、白は閉じた。
湯溜まりの温かな湯気の中で、誰もすぐには口を開かなかった。
カイルの視線が、クレスの肩へ向く。
赤い筋。
浅い。
でも、確かに血がある。
「クレスさん、傷が」
「浅い」
クレスは短く言った。
「戻るぞ。第1層で見る」
「でも」
「ここで見るな」
クレスの声が、少し強くなった。
「ここは安全確認をする場所じゃない」
カイルは歯を食いしばった。
「……はい」
メリダが湯溜まりではなく、冷霧の奥を見た。
「戻って正解でした」
声が少しだけ掠れている。
迷ったことを、自分で分かっている声だった。
クレスは頷いた。
「戻る」
全員が第1層へ向かった。
第1層へ戻ると、マイラがすぐに救護席へ案内した。
「クレスさん、肩を見せてください」
「浅い」
「確認してから言ってください」
マイラの声はいつもより硬かった。
クレスは逆らわず、革鎧の肩を外す。
左肩から腕にかけて、細い裂傷が走っていた。
深くはない。
血も多くない。
だが、動けば痛む傷だ。
マイラが水と布で傷を洗い、救護席の効果に合わせて治癒をかける。
「深くありません。ただ、次に同じ場所を受けるのは避けてください」
「分かった」
カイルは少し離れた場所で立っていた。
拳を握っている。
クレスが肩の処置を受けたまま言った。
「カイル」
「……はい」
「俺を見るなと言った」
「はい」
「最後は見ていた」
カイルの肩が揺れた。
「すみません」
「謝る場所が違う」
クレスは静かに言った。
「お前が前に出たから傷を負ったんじゃない。俺たちが、二本目を見落とした」
カイルが顔を上げる。
「でも、オレが」
「お前だけじゃない」
ティアが短く言った。
「左奥の射線を全員が見た。あれが見せる線だった」
カティアも壁にもたれたまま続ける。
「庇わせる撃ち方だったかもしれねえな。嫌な狙いだ」
それ以上、誰も重ねなかった。
カイルの視線が、記録帳へ落ちる。
マイラの筆が走っていた。
前衛型、一時崩し成功。
射撃型、二重射線の可能性。
霧操作型または支援型、前衛型立て直しの可能性。
戻り道遮断、撤退宣言前から開始。
負傷者、クレス。左肩軽傷。
カイルがその文字を見て、また拳を握った。
クレスは処置された肩を軽く動かす。
「明日には動く」
マイラがすぐに言った。
「今日は無理です」
「今日は行かない」
「当然です」
マイラの返しが早い。
クレスは少しだけ口元を緩めた。
カイルはその顔を見て、ようやく息を吐いた。
「クレスさん」
「何だ」
「次は、庇わせません」
「それは違う」
クレスは首を横に振った。
「庇う時は庇う。お前も、誰かを庇う時がある」
カイルは言葉を失った。
「大事なのは、庇わせないことじゃない。庇った後も隊列を崩さないことだ」
カイルはすぐには答えなかった。
肩の傷を見る。
記録帳を見る。
自分の剣を見る。
左奥の見せ線。
右前の本命。
半歩前に残った足。
その全部を、もう一度思い出している顔だった。
「……はい」
短い返事だった。
でも、逃げていない返事だった。
メリダが記録帳の端に線を引く。
「次は、崩れた瞬間の戻り道を先に作ります」
クレスが頷いた。
「採用する」
マイラが記録する。
勝機発生前に撤退路確保。
その文字を見ながら、俺は黒い水膜の前で息を吐いた。
表示が浮かんだ。
【霧冷えの番隊との本格接触戦を確認】
【前衛型の一時崩しを確認】
【射撃型による二重射線を確認】
【霧操作型または支援型による前衛型立て直しの可能性を確認】
【戻り道遮断の撤退前反応を確認】
【負傷者発生後の隊列維持を確認】
【撤退判断による帰還を確認】
【獲得DP:1360】
【現在DP:6756】
「6756」
数字は増えた。
でも、俺はすぐに喜べなかった。
黒い水膜の向こうで、クレスの傷はもう血が止まりかけている。
浅い。
マイラもそう言った。
けれど、カイルの顔にはまだ傷が残っている。
見える場所ではない。
たぶん、胸の内側だ。
それでも、その傷は悪いものだけではない気がした。
次に剣を上げる時、カイルは一本目だけを見ない。
庇われたことを悔やむのではなく、庇われた後に止まらないために見る。
そういう傷になる。
冷霧区域の奥で、前衛型は崩れた。
けれど、道は開かなかった。
射線は見えた。
けれど、本命は別にあった。
霧は遅らせた。
けれど、戻された。
戻り道は残した。
けれど、切られかけた。
勝てそうだった。
だから、戻った。
俺は黒い水膜の前で、ゆっくり息を吐く。
「第6層、嫌な強さだな」
『ええ』
ヴェルティアが答える。
『勝てそうな瞬間に、一番牙を剥く』
水膜の向こうで、メリダが戻り道の線を引き直している。
クレスは肩を処置されながら、記録帳を見ている。
カイルはその隣で、二本目の射線を思い出すように目を細めている。
ティアは霧の戻りを、カティアは足元の配置を、ラハルは盾を流した後の足を、それぞれ確かめている。
前は崩せた。
けれど、道は開かなかった。
霧冷えの番隊は、倒される前に崩れた形を戻してきた。
次に必要なのは、強さだけではない。
崩した形を、戻される前に断ち切る手順だった。
後書き
ここまで読んでいただきありがとうございます。
今回は、霧冷えの番隊との本格接触戦でした。
前衛型を一度崩すところまでは進みましたが、射撃型の二重射線や霧操作、支援らしき立て直しによって踏破には届きませんでした。
クレスの負傷は浅いものの、カイルにとっては大きな経験になっています。
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