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君は何も
僕こんなこと言ったっけ。
写真を撮る理由を凪に教えたこと、あったっけ。
そこでパチッと目を覚ました。夢だったんだ、これ。
何故かこれを夢だと思えない自分がいた。
夢じゃないと思ったから、記憶のどこかで言った気がしたから。
僕は昔から夢見がちだった。それを凪に伝えると「それ楽しそうだね」なんて笑ってくれた。
僕はそれが嬉しくて何かを思いつけば直ぐに伝えてた。
これがきっと、僕の愛の伝え方だった。でも僕の愛の伝え方は凪はわからなかったみたいで、逆も然り。僕も凪からの愛情表現がわからなかった。
凪の口癖はなんだっけ、仕草は?目線、表情、声色、他は・・・。
考えれば考えるほど分からなくなってくる。
僕は本当に凪のことを知らないんだ。一年一緒にいたはずなのに。食べ物くらい覚えておかないと。
凪の好きな食べ物ってなんだっけ。クッキー、好きだって言ってたなぁ、僕不器用だしなぁ、今度凪に一緒に作ろうって誘ってみよう。でも迷惑かな?どうしよう・・・。
なんて考えていたらあっという間に夕方になった。
明日海だし何持っていけばいいかな、タオルと・・・水筒、念の為コンビニでご飯買って、いや凪と買おうかな。
これから知ればいいかなぁ、なんて明日の準備をする。
そんな僕のカバンにはカメラが入っていた




