表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/9

優しい人ほど、嘘は

家に帰ってスマホを見ると、凪からメッセージが来ていた。



{ いつ空いてる?]


[ 来週の土曜日は一日空いてる }


{ 一緒だ、海でも行かない?]


[ いいよ }


そう返して予定に“凪と海”なんて入れた。別れ際、凪に言われた「カメラ持ってきてよ」の意味を考える。


当日は持っていかなくていいか、きっと凪は覚えていたんだろう。僕は写真を撮るのが好きなことを。


凪と連絡を取らなくなってから僕は初めて写真を撮ったことを後悔した。


僕には写真を見返す癖があった。凪が写っている写真を見るとどうしても苦しくなってしまう。出てくる度、写真を手に取り見つめる。その手は震えていて


何度もその写真を捨てよう、と視界に入れて、手に取る。その都度、手が震えてしまう。毎回この写真を見て苦しむ理由は写真に写る凪が、凪と海があまりにも綺麗で。


どうしてもアルバムからも、記憶からも捨てられないでいた。


意を決して捨てよう、とする前に外に散歩へ出ると凪がいた。



ああ、明後日か。凪と海へ行くのは。


そう考えながら眠りについた。







「…なんで写真撮るの」


『残るから』


残したいんだ。


『消えるから』

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ