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朝方
朝、待ち合わせの場所に着く。
「ねえ、似合ってる?」
『・・・うん、似合ってる』
「初デートの時着てた服。覚えてる?」
『さすがに覚えてるよ』
「ふふっ」
さすが透だ。
なんて凪は笑う。ふたり手を繋いで海へ行く。
朝から海なんて久しぶりだ。何年か前に凪と行って以来海なんて行きたくもなかった。思い出してしまうから
凪と雑談しながら歩いているとあっという間に海
着いた瞬間、
「海とか久しぶりだ!」
なんてふわりと笑う。僕は無意識にカメラを持ち、凪を撮る。
「ちゃんとカメラ持ってきたんだ?」
『・・・あれ』
持ってきてなかったはずなんだけど、と考えるのも時間の無駄だ、撮れた写真を見るとやっぱり凪は酷く綺麗で。
「ふふっ、やっぱり透の写真は綺麗だね」
『そう?凪とたくさん撮ったからだと思うけど』
「ふふっ、確かにね」
カメラを使うなんて凪と別れて以来、使い方を忘れているだろうと思っていたがそんなことは無いらしい。恐ろしいほど早く手に取り、写真を撮った。
『凪、綺麗だね』
「・・・ほんとだね」
そこから水遊びをして、昼食を食べ、海を眺めながら昔のことを話した。
ねぇ凪、君の愛情表現ってどんなの?
そう言おうとした口を噤んだ。
「楽しかったね」
『うん』
「また遊ぼう」
『次はどこいこうか』
なんて会話を交わして、僕たちはそれぞれ家に帰った。




