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白雪と7人の極道たち~この中から婿を選べと言われても嫌です。~  作者: 白 月虹


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27話 甘い午後の終わり

本作はフィクションです。

登場する団体・人物はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。

物語としてお楽しみいただければ幸いです。

夏も終わりに近づき、風が気持ちいい季節がくる頃、白雪と芽莉は街へ出かけていた。


前から朱月が来る。


「朱月さん!」


「白雪…と、友達。」


「芽莉です!いい加減覚えて下さい!」


「買い物?乗せてやろうか?」


相変わらず無表情の朱月だが、話す声は柔らかい。


「朱月さんはお仕事でしょ?」


「あぁ、まぁ遅れても大丈夫。」


「ダメだよ!パンケーキ屋に行くの!近くだし、大丈夫だよ。」


ニコリと笑う白雪の頭に手を置くと、そのまま別れた。


「白雪ちゃん。」


「ん?」


「朱月さん、白雪ちゃんと一緒に居たかったんじゃない?」


「え?そんな…風には見えないけど…。」


否定しつつも、顔は赤くなっていった。


そうして店に入ると、二人はパンケーキを頬張る。

その様子を写真に撮って、洸に送ると、瞬く間に6人の男たちへ配られる。

そんな日常も白雪には慣れたものだった。


そんな日常が突然、誰かの手によって壊されようとしていた。


芽莉は勢いよくお店を出ると、洸に電話をしながら、誰かを探していた。


「――うん。わかんない…全然戻らなくて。」


『芽莉ちゃん、落ち着いて。俺もそっちに行くから。』


「あ!朱月さん!

ごめん洸くん、また後で。」


電話を切ると、朱月の元へ駆け寄る。


「芽莉…どうした!?白雪は?」


落ちる涙と、慌てた様子、居るはずの白雪が居ない。朱月は瞬時に悟った。


「いつから居ない!?」


「トイレに行くって、言ってから、中々戻って来なくて…朱月さんに会うまで、20分くらい。」


「結構経ってるな…。」


「洸くんに、電話したら、みんなに伝えるって。」


朱月はすぐにでも探しに行きたいのを、ぐっと堪えて、芽莉を送る事に決めた。


「…白雪の屋敷に送る。

見られてるだろうから、お前も危ない。」


「すみません…。」


「気にするな。お前が居なくなったら、白雪が悲しむ。

洸に白雪の屋敷に来い。て伝えて。」


「はい。」


一同は白雪の屋敷に集結する。


「今日は、会長と組長は出てて居ないんだ。」


暁人が言う。


「碧くん。組員どうしてるの?」


「いつも動かしてるわけじゃねーよ。」


「でも、洸と家出中の時、居場所わかりましたよね?」


暁人の問いに、碧は頭を搔く。


「…GPSを…白雪のスマホに入れてたから…。」


「うわー…。」


洸がドン引きといった感じだったが、暁斗が詰め寄る。


「今は?使えないんですか?」


「親父さんが、話しちゃって…怒られて消した。」


そこへ、バタバタと風我が入ってくる。


「遅くなった…で、どういう状況?」


「今、お手上げ状態。」


洸が説明する。


「待ってください。パンケーキ食べてたら、男の人三人で来店して来て…似合わないね。とか話してたら、白雪ちゃんが…」


――『あまり見ないで。嫌な感じがする。』


「て、言ったんです。」


「そいつらの特徴は?何か覚えてないの?」


隣に居た朱月が聞く。


「一見普通の人たちで…でも!

首元にヘビ?みたいなウニョウニョっとしたタトゥーがありました!」


「ヘビみたいな…」

暁斗が眉間に皺を寄せる。

「それって…」

碧が顔を上げる。

「でもまさか…」

「有り得るだろ?」

風我と朱月が顔を見合せた。


洸と芽莉以外は誰だか検討はついていた。


「誰なの?」


洸が尋ねる。


「……呂唖が居た組だ…。」


「それって…身内?」


「そう言う事だ…。」


皆が信じられない様子だった所に、千里が入ってくる。


「みなさん!」


千里が手にしてたのは、呂唖とのテレビ通話をしているスマホだった。


全員が息を呑んで、呂唖の言葉を待った。



つづく。

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