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戦えない落ちこぼれは知力で成り上がる  作者: 加藤 成
第3章 生きる傀儡篇
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第75話 自論

「ふぅ、満足満足や!」



「相手からしたらいい迷惑だろうな」



笑顔で戻ってきたヴァイスにヤーデはジト目をむける。

しかし咎める気はなさそうだ。



「まぁいい、それよりこの敵の数。今までこんな事が無かった。ということは相手も私達に気付いてる可能性が高いな…。何か気付いたことはあるか?」



「いいですか?」



ヤーデの質問に翔太が手をあげる。



「敵が全員同じ方向から来ています。つまりその方向に人を近づけたくない何かがあると僕は思います」



「言われてみれば確かに…。ヨシ!このまま敵が来ていた方に進む。全員警戒を怠るなよッ!」



話が纏まったヤーデ達は敵が来ていた西の森のさらに奥へと進むため歩み始めた。



「待てよッ!お前らはなんなんだよッ!」




空間抑圧が解け自由になった途端、ヤーデ達の前を遮るように神坂誠也が立つ。



またか…。



またしても邪魔をしようとする神坂にヤーデ達はウンザリとする。



「で?今度はなんだ?私たちは急いでるんだが…」



こいつに敬語を使うのも馬鹿馬鹿しい。

そう思いヤーデ敬語をやめた。



「なんでこんなひどい事が平気でできるんだ!

自衛だろ?!ここまでしなくても済んだはずだ!」



「………何か君は勘違いしていないか?」



「何がだ?」



「“防衛”と“自衛”は違う。

防衛は文字通り守に徹する事。

自衛は“自分を”守る事。

そして自分を守るという事は“2度と歯向かう事ができないようにする”事だ。

私達は今回彼らが2度と歯向えないようにした。

まぁ今回は“最低限”の処置だがな」



「そんな自論通るわけ……」



「それはお前の中での基準だろう?そんなもの知ったことか。

第一、自論なのだから否定されようが関係ない。

これが私達のやり方だ」



それでも神坂は諦めようとしない。

時間が勿体無い。

しかし翔太は神坂とは関わる事はできない。

まぁ関わりたくもないが。



ならばと、生徒達の方へ翔太は歩きだす。その場にいるみんなはヤーデと神坂の討論に夢中で気付いていない。



こっそりと生徒達の1番後ろに回るいた八城に小声で話かけた。



「そこのお嬢さん、ちょっといいですか?」



「ーーーッ!わ、私ですか?」



声をかけられた八城の一瞬ビックリしたものの直ぐに平然を取り戻す。



「ビックリさせてすみません、じつは貴女にお願いがあります。

このままでは仕事に取り組めないので、貴女にあのヒスイと言い合ってる生徒を一時的に気を引いて欲しいんです。具体的には5秒ほど」



「えっ………何故私なんですか…」



神坂と関わりたくない八城は露骨に嫌そうな顔をする。



「彼を数分観察していたら、貴女のことをチラチラと見ていた様子が伺えました。

恐らく彼にとって貴女は他の人とは違う思い入れがあるように思え、貴女なら彼をなんとかできると考えたんです」



ウソではない。ウソではないがホントでもない。

翔太は地球にいた時から神坂が八城を意識していた事を知っていてる。

今回はそれを利用させてもらう。



「…私は迷惑していますけどね…。

わかりました、こちらが迷惑を掛けてるのは一目瞭然ですし引き受けましょう。

ただその前に1つ質問に答えて頂けますか?」



「答えられる範囲なら」



「えっと…翔太君よね?」

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