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戦えない落ちこぼれは知力で成り上がる  作者: 加藤 成
第3章 生きる傀儡篇
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第74話 それぞれの戦い

見ていたもの達の殆どがは同じ事を思っていた。



次元が違う。



そう思わせるほどヤーデ達の戦闘は鮮やかで圧倒的だった。



ヤーデは一瞬にして相手の懐に入り突き出している両腕の腱を切り裂き、そのまま流れるように背後から両足の腱を切断。それを繰り返していた。



グラナートはなんの変哲も無いグローブを嵌めると、ゆっくりと相手に近づき目の前まで来たら先ず両腕に関節を外し、その後ローキックで両膝の骨を壊し、最後に足を砕く。



モモはその場から動かない。ただ足を肩幅に開き、肩に力が入らない程度に両腕を伸ばす。その手に握られた物をゆっくり相手に合わせる。



そう……射撃の構え。



モモの武器は銃だ。

照準を相手に向ける。狙うは脚。照準が合った所でトリガーを引く。

放たれた弾は寸分狂わず相手の脚に当たった。

当たったのだが相手の脚のは弾痕無い。その代わり脚が切断(・・)されていた。

しかしこれでは甘いと、今度は腕に照準を合わせる。

敵は這ってでも襲ってくるかもしれない。そんな危険を排除する為、照準を合わせトリガーを引く。

撃たれた両腕は燃えた(・・)。



ヴァイスは










翔太と談笑しつつ一緒に観戦していた。



もちろん、それを許すはずもない3人はヴァイスを睨みつける。

だがヴァイスはそれを無視。どこ吹く風といった感じで流す。。



これがヤーデ達の怒りに触れるとも知らずに。



ヤーデがローザに手で合図する。



“あいつも撃て!”



ローザはその指示に頷きトリガーを引いた。



「そいでな、そいつ熱ううううううぅぅぅっ!!」



見事ヴァイスのお尻に火がついた。

モモの仕事に対しヤーデとグラナートはグーサインを贈る。



「アホかッ!?サルみたいになるとこやったやないか!」



「アホはお前だ!働けサル!」



「あぁ、バレてもうた…。にしてもモモの狙撃は相変わらずズルいわ。

どこ狙ってても百発百中やさかい、ワイには躱そうにも躱せんわ」



そう、モモは初めからヴァイスを狙っていない。

それどころか体の向きすら変えてなかった。構えるのは正面のみ。



「これ…を、躱せるのは…ヒスイとコクヨウ…だけ」



「わざわざVサインのためだけにこっち向かんでええわ…」



「さて、残り5人。あとはクロ1人で問題ないだろう。クロ以外戦闘解除ッ!」



ヤーデの指示によりヴァイス1人を残し全員が攻撃をやめ後退する。

去り際ヴァイスの横を通る時、肩を軽く叩きつつ小声で囁く。



「というわけであとは任せたぞ?“エレメントマジシャン”。…プフフッ」



「な、なんちゅう恥ずかしい名前付けとんねん!?ワイはそんな異名要らん!

最近、魔法名すら言うのが恥ずかしくてたまらんわ…!」



エレメントマジシャン…つい今しがたヤーデが考えたヴァイスの異名。

この世界にて異名がつくとは、それだけ優れた人物として扱われる…のだが。



「そない厨二くさい名前ワイは要らん…絶対要らんぞ…!」



翔太から厨二の話を聞いていたヴァイスは、17歳にもなって魔法名やら技名などと叫ぶのがどれだけ恥ずかしいことを知り、それ以来厨二くさい言葉を嫌い少しでも黒歴史を増やさないようにしていた。

もちろんヤーデ達も同じである。



なので今回の異名はヤーデからヴァイスへの嫌がらせだった。



「くっそ…。お前らのせいで恥かいたやないか…!

こうなったら八つ当たりや。覚悟せい傀儡どもォ!」



瞬間ヴァイスの周りには地水火風、様々な属性の槍が展開され放出されていく。



「逝ねや」



槍は合図とともに敵へと向かう。

全ての槍はほぼ同時に着弾。爆風と土煙が舞い上がる。



およそ1分。

土煙りが晴れたその場所は、まるで戦争でもあったかのような惨状とかしていた。

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