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戦えない落ちこぼれは知力で成り上がる  作者: 加藤 成
第3章 生きる傀儡篇
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第73話 抑圧

「ヒィ!なんだよこれ…」



「もう帰りたいよぉ…」



「落ち着け勇者達!私たちの後ろに固まれ!騎士団は彼らを守るように陣を組めッ!」



泣きべそをかき始めた生徒達に喝を入れるグラス。

しかしグラスも冷静ではなかった。今どうすべきか判断に迷っていたのだ。



王国騎士団として人を守らねばならない。なんだこのアンデットにも似た人間は…。こいつらは生きているのか?

それとももう死んでいるのか?

いや、それ以前に撤退すべきではないのだろうか?



考えがまとまらず結果的にその場から動けず、ただ目の前の人に似た何かを蹂躙する4人の姿を見ているしかなかった。



そんなやり取りを横目にヤーデ達は戦闘態勢をとっていた。




「これまた大勢で来たものだ。コクヨウはそこでジッとしていろ。闘うのは私たちの仕事だ。聞いているのかコクヨウ!ーーーコクヨウ?」



返事がないため不思議に思ったヤーデが翔太の方を向く。

そこには顎に手をあて何かを考える翔太の姿。



「……いや………でも……」



「なに…ブツブツ言ってるの……コクヨウ?」



「ん?いやちょっと…。うん、やっぱりおかしい。ザクロさんあなたは間違っています!」



まさかいきなり仲間から間違っていると言われるなんて思いもしなかったグラナートと虚をつかれた。



「…俺の何が間違っていると?まさかあなたも彼らと同じ殺した事をーーー」



「彼らは元々ここにいた人たちだから、『お客さんのお出まし』じゃなくて『僕達のお迎え』か『

手厚い歓迎』の方が正しいと思いますッ!」



「ーーー………」



訪れる静寂。まるで空気が死んだようだ。



「アホかッ!」



「痛ッ!」



ヴァイスが翔太をど突いた。



「今のは言葉のあやや!そんなんもわからんのんか!」



「ハァ、いいですよクロ。俺も忘れてましたから、彼が人の揚げ足をとるのが好きな人間だと言う事をね。それよりそこの2人、いつまで笑い転げているんです」



ジト目で睨まれたヒスイは近くに木に拳で叩きながら笑い、モモはその場にうずくまりながら笑っていた。



「すまない…フフ、あー笑った!コクヨウはどんな時でもブレないな。

さて………ヤルか」



一言。

その一言で空気が重くなったように八城は感じた。



違うッ!本当に……体が重たい…ッ!?



我慢できずに膝をつく。

目だけ動かしてみると他のみんなや騎士団の人達も膝をついていた。

唯一立ってるのはヤーデ達と騎士団団長であるグラスのみ。

ただ、グラスもキツそうに見える。



「クッ!?これは……“空間抑圧”っ!?」



「さすが騎士団長、これを耐えますか」



グラスがキツそうに呟いた言葉。



“空間抑圧”



もちろん此処にいるのが大半はそんなものを知るものはいない。



「動かれると邪魔なので少しの間我慢していてください。

さて、各自戦闘及び自衛を許可する」



各々がその言葉に戦闘態勢に入る。

もちろん翔太は戦力外なので彼以外だが。



「戦闘






開始ッ!」

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