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戦えない落ちこぼれは知力で成り上がる  作者: 加藤 成
第3章 生きる傀儡篇
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第72話 傀儡襲来

「キャアアアァァァァ!」



急な悲鳴。

そこには先ほどまで楽しそうにしていた楓が、ヨダレを垂らし目が虚ろな男性が襲われているところだった。



「チッ!タイミングが悪いッ…!」



ヤーデは小声で悪態を吐くと即座に背中に隠していた2本のダガーを抜き、逆手に構え走り出す。



「ヒスイ、援護する…!」



「私1人で大丈夫だモモ。それより“それ”はまだ出すな!」



モモは援護しようと内ポケットに手を突っ込んだが、ヤーデがそれを拒否。

そのままヤーデは男の後ろを取り、両首筋に刃を当てる。



そして…容赦無く首を刎ねた。

瞬間広がる血の雨。

頭はコロコロと転がり、生徒達の真ん中で転がるのをやめた。



「「「い、いやァァァァァァ!」」」



「「「うわぁぁぁぁぁああ!!」」」



「き、貴様ァ!何故殺したァ!」



阿鼻叫喚のなかグラスが抜いていた剣をヤーデに構える。

ヤーデは血の雨を浴びながらグラスを見るだけで何も答えない。

今の彼女はピエロの仮面は真っ赤に染まり軽いホラーとかしていた。



そんな彼女を見た生徒は、此処から逃げようとする者や鉄の匂いに嘔吐する者など様々だった。



そんななか、ゆっくりと死体ーーー正確には転がった頭に近ずく者がいた。



「いやー、いきなり首を跳ねるとは思いませんでしたよヒスイさん」



「緊急事態だったしジル国王から許可をもらっているのだから問題無いだろう。それに彼らだが、それは此処にいるのが悪い」



彼らーーーそれはもちろん生徒や騎士団のこと。

彼女は翔太の言葉に対し何1つ悪い事無いといった感じで歩きだす。

むしろ助けたの何故怒られると少し不機嫌なくらいだ。



「それよりコクヨウ、何かわかったか?」



落ちている頭を調べていた翔太はヤーデの問いにため息で返した。



「何故ため息をつく?」



「そんなムッとしないでください。ただ予想が当たっただけです」



「そうか、それでどの仮説なのだ?」



「異界人説」



やっぱりか、といった感じで翔太の話を聞いていた4人かこうべを垂れる。



「とりあえずどうやって操られていたか説明「おい!お前!殺す意味があったのかよ!」………」



説明を遮られた翔太は遮った人物へと顔を向ける。他のみんなも同じだ。



「君は確か異世界から来た勇者の…えっと」



「神坂誠也だ!」



「そうそう、コウサカセイヤくん。それで私がなにか?」



「だから!殺す意味があったのかって聞いてるんだ!」



「意味なんてありませんよ?強いて言うならそこの彼女捕まり襲われそうになっていたから仕方なく…ですかね」



「だからって殺すなんて…!話し合いなんとかなったかもしれないだろ!」



神坂に賛同するように他の生徒や騎士団までもが声をあげる。

かたや翔太達は呆れて物も言えないといった感じだ。



「ヒスイ、彼は放っておきましょう。一応警告はしました、それでも逃げなかったら自己責任です。

それより俺たちは任務の続きをーーーっと、そういってる間にお客さんのお出ましです」



グラナートの視線の先は、さっきの男と同じヨダレを垂らし焦点の定まっていない目をした者が十数人はいた。

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