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戦えない落ちこぼれは知力で成り上がる  作者: 加藤 成
第3章 生きる傀儡篇
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第71話 重なる不運

「…なんだこのクレーターの数は…」



「………セイヤ様、おそらくここで何らかの大きな戦闘があったんでしょう。ですがこれほどの規模どうやったら……グラスはどう思いますか?」



「間違いなくドラゴンクラスの魔獣と戦闘があったのかと」



翔太は頭を抱えていた。



何故奴らがここにいる。運命の悪戯のも程があると。

たまたま近くに隠れていたヤーデが翔太の方を軽く慰めるように叩いた。



ハァ、今は考えても仕方がない。とにかく立ち去るまで待つしかない。

しかし翔太の思いとは裏腹に彼らは立ち去るどころか、どんどん人が増えていき最終的には遠征に来ていた全員が集合していた。



不運はまだまだ続く。



美嘉の行動は本当に偶然だった。

その跡地を見てまだ居るかもしれない、そう思った彼女は魔力探知をしてしまう。

だから気付いてしまった。知らない魔力が5つ草陰や木陰にあることを。



「ッ!そこに居るのは誰ッ!?」



本当にツイてない…。

彼女が魔力探知に長けていることを知っている翔太達は、半ば諦め影から姿を現わす。



「そこで止まれ!貴様ら何者だ?仮面を取って素顔を見せろ!」



騎士団長であるグラスが剣を抜き前に出て尋ねる。

確かに側から見たら変な仮面を被った集団にしか見えない。

道化の仮面に骸骨の仮面、また鬼の仮面やヴェネチアンマスク、そしてただの白い仮面。

ちなみに道化がヤーデ、骸骨がグラナート、鬼がヴァイス、ヴェネチアンマスクがローザ、白が翔太である。



「………集合!」



「「「「ヤー!」」」」



「「「「「「「!?」」」」」」」



ヤーデの集合合図に仮面集団が集まる。顔を近づけすぎてガンガンっと仮面同士のぶつかり合う音がうるさい。ものの1分程でそれは終わった。



「落ち着いて下さいラース国騎士団長グラス殿。私達は敵ではありません」



グラスと向き合い話し出したのは道化の仮面を着けたヤーデだ。

今の会議で誰が代表で話すかというので、最終的に1度彼らと会っているヤーデが代表となった。



「貴様、何故私をグラスと知っている?」



「私はあなた達と1度お会いしています。1カ月前、演習場で」



ここで美嘉が、あっ!と声をあげた。



「もしかして女王陛下直属の…」



「はい。あの時とは仮面は違いますが…。

そうですね、改めて自己紹介させて頂きましょうか。

私は女王陛下直属護衛隠密部隊隊長ヒスイです。そして彼がーーー」



「お初にお目にかかります王女様。女王陛下直属護衛隠密部隊隊員ザクロです」



「同じくクロです」



「同じくモモ…」



「同じくコ、コクヨウ…です…。うわあああぁぁ!恥ずかしい…!」



翔太は自己紹介の後、恥ずかしさのあまりその場に縮こまった。



「気にしないでください王女様。いつものことです」



「はぁ…それでヒスイ様方はここで何をしてらしたのですか?」



「それは王女様であろうと言えません。言えることはただ1つ、騎士団長殿みんなを連れて早く逃げてください。でなければーーー」



ヤーデの忠告は無駄に終わる。



「キャアアアァァァァ!」

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