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戦えない落ちこぼれは知力で成り上がる  作者: 加藤 成
第3章 生きる傀儡篇
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第70話 運命の悪戯

コードネーム


ヤーデ=ヒスイ

グラナート=ザクロ

ローザ=モモ

ヴァイス=クロ

翔太=コクヨウ。

月と星々が輝く夜の森の中。

そんな中を大所帯で移動する人影があった。

人数にして約50人ほど。隠れる気がないのか半数以上が色とりどりのローブいた。中には金色や銀色なんて色もいる。




「しかしあれだよな。休みだからって遠征はねぇよな。しかも昨日学校終わってすぐだし」




「まぁまぁ、いいじゃん悟。この遠征、最短でも3日わかかるらしいから最低1日は学校休めるよ?」



「そうだけどよ楓…。もう3時間は歩きっぱなしだぜ?さすがに休みてぇよ。こんな疲れてちゃ、いざって時戦えなくね?」



峯岸悟(ミネギシサトル)三澤楓(ミサワカエデ)。この世界、ノーテスでは使われることのない名前。

この大所帯の約6割は、ついほど1ヶ月前に翔太と一緒に来た彼のクラスメイトたち。

翔太たちとは別に、ギルドの依頼で来ていた。



「そこのお前達!私語を慎め!」



そんな彼らを今回この大所帯を率いるラース国騎士団団長グラスが窘める。



「それにお前達は今回戦わなくていいとさっき説明しただろう。

今回のお前達の目的は集団での戦闘の立ち回り方を見て学んでもらうことだ、とな」



「そうだよ悟、楓。これは遊びじゃないんだ。なんたってガルダ公国のギルドマスターからの依頼なんだから!」



グラスと一緒に来たのか今まで先頭の方いた神坂誠也もそこにはいた。

王女を筆頭にした取り巻きを引き連れて。



喋るのはダメなのにイチャつくのいいのか!



悟と楓はそう言ってやりたいが、またグラスに怒られるので心の中で愚痴る。



そんなやり取りを後ろの方で聞き流しながら美嘉は、1人静かにあたりを警戒していた。。

昨日からやたらと神坂が絡んでくるので鬱陶しくなり、先ほどの休憩後から彼らとは離れて歩くようにしていた。そのおかげか、絡んでくることはなくなったが、それでもこちらをチラチラ見てくる視線はある。

正直今すぐにでもやめてもらいたいが、それを言いにいくとまた絡んでくるだろうし諦めるしかない。



美嘉は小さくため息をつき呟く。



「ハァ…戦わないと言っても今回の討伐魔獣がアースドラゴンだって忘れてるのかしら…」



ーーーーーーーー



時を同じくガルダ公国から西の森の中。



「ホントにここでアースドラゴンと戦ったのかザクロ?」



「はい。クレーターがそこらじゅうにあるのがいい証拠です。

なんですヒスイ、あなたも嘘だと言いたいんですか?」



夜も更け行動を開始した翔太達は、初めにグラナートとアースドラゴンが戦った場所を調べていた。

もちろん任務中の為呼び方はコードネームに変わっている。



「そういうわけではないんだが…」



ヤーデは別にグラナート言葉を信じていないわけではない。もちろん他のみんなも同じだ。

だがーーー



「でもザクロはん?死体はどこにあるんです?」



ーーーその死体はどこだ?

ヴァイスの言う通り、まだ新しい戦場痕はあるが、肝心の死体のみが消えていた。



「それは俺にもわかりませんよクロ。誰かが持って行ったのでは?」



「それか生きてた…?」



「それは無いですよモモ。確実に仕留めましたから。コクヨウはどう思います?」



「誰かが死体を運んだのはまず間違い無いと思います。この血の跡…」



そう言って翔太が指をさしたのは地面にある一際大きな血溜まりの跡。



「この跡、森の奥に向かって擦れた跡があります。おそらくドラゴンが死んだ跡引きずって運んだんだと思います。なのでーーーッ!?全員静かに…」



翔太は自分の口の前に人差し指を立て、静かにするよう合図する。

ヤーデ達も気付いたのか身を屈め各々近くの木や草陰に隠れる。



誰かがこっちに来ている。



そうして数分後、現れた人影それはーーー



「……?気のせいだったのかな?」



「ハァハァ…セイヤ様、どうしたのです?走り出して…」



「困りますぞセイヤ殿!勝手に行動されては!」



遠征に来ていたラース国のみんなだった。

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