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戦えない落ちこぼれは知力で成り上がる  作者: 加藤 成
第2章 学園編入篇
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第61話 早退

その後、生徒会選挙は何事もなく終わった…と思う。



なぜ不確定なのか、それはあの後僕は早退せざるを得なくなったから。

まぁ早退といっても生徒会選挙が終われば、全学年同時解散だったから数十分みんなより早く帰ったに過ぎないけどね。



それもこれもアスカ姉さんのあの一言が原因。



『この後みんなの住んでるシェアハウスに行くからね』



その時見ちゃったんだ。彼女らが顔を青くして僕の方を見てくるのを。

早退を決意した瞬間だった。

帰ろうとした時アスカ姉さんに怪しまれたけど



『ヤーデさん達にアップルパイを作る約束をしてる。そろそろ帰らないとみんなの分が作れない』



といって帰ってきた。




というわけで僕は今の家の掃除中。

別に彼女達だって家事が出来ないわけではない。いやむしろ出来る方だ。

その証拠に掃除中といったが汚くないしものも普通に片付いてる。見た目的には何の問題もない。

でも普通じゃ許してくれないんだ……ヴァンさんが。

だからヴァンさんがくる時は、いつも僕の観察眼を駆使して隅々まで掃除している。



よし、掃除終わり。何とか間に合った。あとは…。



「ハァハァ…今帰ったぞ翔太!どんな感じだ?」



「あ、ヤーデさんおかえりなさい。あとは夕飯とアップルパイだけですよ」



夕飯を作ろうとした時、珍しく汗をかき息を切らしたヤーデさんが帰ってきた。

おそらく、みんなを置いてほぼ全力で帰ってきたんだろう。



「そうか、ここからは私も手伝おう。もともと夕飯は私が作るはずだったしな」



「ありがとうございます。でもその前にお風呂入ってきたらどうです?」



「そう…だな、そうするよ。悪いがもう少し1人で頑張ってくれ。

そうだ。アスカ様はあと30分くらいかかるはずだ」



「30分ですか、それだけあればパイは出来なくても夕飯はある程度出来ますね。

今が5時ですから夕飯は6時半にしましょうか」



「了解した」



さて、アスカ姉さんが来るってことは、久々に『あれ』があるんだろうな。

そうなると作る料理はあれがいいかな。



ーーーーーーー



「お邪魔しますねぇ」



「失礼します」



「待ってたよアスカ姉さん、ヴァンさん。ささ、あがってあがって」



ヤーデさんの予想は正しく、アスカ姉さん達はきっちり30分後に来た。

グラナートさん達も一緒にいるところを見ると、時間稼ぎも兼ねてみんなでゆっくり帰って来たようだ。



「ハァー、あくまでOGとして生徒会選挙を見に行っただけなのに無駄に疲れたわ…」



そう言いながらリビングの椅子に腰掛けるアスカ姉さん。

みんなは各々部屋に戻り着替えに行った。そしてヴァンさんはというと



「うーん………」



掃除されてるか確認していた。

それはもう姑が嫁の掃除チェックをするが如く隅々まで。

部屋を一通り見たヴァンさんが真剣な表情で僕たちのもとに来る。が、それも直ぐ笑顔へと変わった。



「ホッホッホ、清潔を保っているようでなによりです」



そも言葉を聞いた僕とヤーデさんは胸を撫で下ろした。

みんなが心配していたチェックも無事終了。

ヤマを越えた僕たちに残るのは夕食と『あれ』だけとなった。

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