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戦えない落ちこぼれは知力で成り上がる  作者: 加藤 成
第2章 学園編入篇
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第47話 3日後

僕がファイトに負けてから3日が経った。

この3日間特に何かあったわけでも無い。強いて言うなら通学距離が長い。城から学園までの10キロ弱を2時間かけて通学。



学園ではヤーデさん達を見掛けるけど関われないから無視。逆に言えばほぼずっと1人だから睡眠取り放題。

あとは変わったことといえば負けた次の日からーーー



「起きて瀬戸君。その…今日も一緒にお昼どうかしら?」



「ん…もうそんな時間ですか?別にいいですよ…ふぁ〜」



「ホント!?場所はいつものところでいいわよね?」



「いいですよ」



八城さんがお昼を誘ってくることぐらいかな。なんでも彼女、コウサカ達と食べるのが嫌で自分で毎日作ってきてるらしい。

ま、そのせいで僕に対する嫌がらせは酷くなったけど。彼女この学園でも結構人気があるみたいだし。ホントは断りたいけど、仮にも命の恩人。その人の頼みを無下にする程僕もクズじゃない。



屋上についた僕達は、備え付けられている5つにベンチの1つに座る。そこでお互いの弁当を広げた。



そう、この3日間僕も弁当を持参していた。別に僕は学食で全然良かったんだけど、ヴァンさんが、ヤーデさん達と会うのは気まずいだろうと気を利かせて作ってくれた。それなら自分で作ると言ったら、城の者達にバレるのはマズいと許可されなかった。



ちなみに、城にいる時は警備の場所や見回りのルートなど全て記憶してるから、抜け道を使って移動している。



「ところで瀬戸君、このあとどうするのかしら?」



美味しそうな玉子焼きを箸で半分に切りながら、八城さんが素朴な質問をしてくる。



「特に何もしないですよ。勝手に事が運びますから」



「勝手に事が運ぶなんてそんなの…」



「ありえない、ですか」



その言葉にゆっくりと八城さんは頷く。



「でも八城さん、生徒会長を決める投票は昨日終わりました。今更何かしようったって無理な話です。百聞は一見にしかず。まぁ見てて下さい聞いてて下さい、とても心地いい音が聞こえてきますから。彼らが『悔しがる歯軋り』の音が…クククッ」



「瀬戸君…」



「さて、もう昼休憩が終わります。昼から全校生徒、体育館集合だったはず。そろそろ行きませんか?」



「……そうね」



僕達は広げてた弁当を片付け、各々の教室に戻った。

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