第45話 質問
あれから私は先生に報告をし、今八城と2人で訓練場から校内に戻っている。
あ、翔太が早退したこと伝え忘れた。
「聞いてるヤーデさん?」
「え?あ、すまない。聞いてなかった…」
「だから、さっきの続き。質問があるって言ったでしょ。それを今聞いていいって話」
「あぁ構わない。それでどんなこと聞きたいのだ?確か3つあると言っていたな」
「うん。1つ目は何でヤーデさん、瀬戸君が倒れてる時、彼が気を失ってないってわかったの?」
「あぁ、あれはこれだ」
私は足のつま先で自分に影をコンコンッとたたく。
「あの時翔太は、よほど態勢が苦しかったんだろう、少し動いたんだよ。みんなが見てない隙にね。その証拠に、最初私が来た時は翔太と私の影は重なっていなかったのに、動いた後は重なっていたんだ。太陽のせいかと思ったが、あの数分で太陽がそんなに動く筈もない。それに、あの瞬間はまだ誰も彼に触っていない。それなら翔太自身が動いたと考えられる。だから翔太は気を失ってないってわかったんだ」
本当は影魔法のおかげでもあるなのだが、態々こんな事で手の内を見せる必要もないし黙っておこう。しかし何故だ?八城が尊敬に近い眼差しを送ってくるんだが…。
「凄い!そんなちょっとした事で気付くなんて!」
言えない…。こうなったのは全部翔太のおかげだなんて言えない…ッ!
「そんな事ないよ。それより後2つは?早くしないと教室に着いてしまう」
「あ、はい!もう1つは物量魔法って何ですか?」
「物質の加増と減少を操作できる魔法としか教えられないね。もちろん制限はある」
「それは残念…。じゃあ最後。3日後に何があるの?」
「全校集会で行った筈だが…あぁそうか、君達は今日来たばかりだから詳しい予定は知らないのか。
生徒会選挙だよ。
じゃあ私はこの階だからここでな」




