第41話 のじゃ
私が翔太の元に着くと、彼の周りには既に多くの教師が集まっていた。その教師達は、まだ死んでないのにもう助からないと決めつけて、諦めようという話をしていた。
それを聞いた私は教師達に憤りを感じながら、半ば無理矢理かき分けて行くようにして前へと進んだ。
真ん中まで着くと、スカートやズボンに血が付くことも気にせず、倒れてる翔太の横に屈んでるグラナート達を見つけた。
私もすぐさま駆け寄りローザに容態を聞く。
「翔太は大丈夫そうか?」
「傷は深くない、けど、この血の量。危険に、かわりは無い」
「そうか…。リーラはまだなのか?」
「妾ならここにいるのじゃ」
聞こえた声に先、私の後ろには紫の目と髪を持ち、髪は三つ編みにし、眼鏡をかけ白衣を着た女性…リーラが腰に手を当てて立っていた。
「なっ!?どうしてここの部外者が?!いやそんな事より、君!ここは関係者以外立ち入り禁止だ。というかどうやってこの学園に入った?この学園には部外者が入れないよう結界が張ってあるはずだぞ…。まぁいい、兎に角ついて来て貰う」
教師の1人がリーラの腕を掴み、強引に引っ張る。が、リーラは一歩も動かない。
「ど、どうなっているッ…?」
「なんじゃ?妾を一歩も動かせんのか?学園の教師も大した事ないのぅ」
そろそろ仲介に入らないと、本日2回目のケンカが勃発してしまうな。
「リーラ、からかうのはそこまでだ。先生もすみませんでした、彼女は私の知り合いで『一応』医者です。つい先ほど私が呼びました」
それを聞いた教師陣は、それなら…と引き下がる。
「何が呼びましたじゃ。反強制じゃったじゃろが…」
「そないな事はどうでもええねん。早う翔太助けてや」
「どうでもいいじゃと?なん……ん?なんじゃこの血は?…ッ!翔太!?何故翔太が血を流しておるのじゃ!お主ら、なんで早く翔太のことを教えんのじゃ!」
「「「「むしろ気付くのが遅いわァァァァァァアアアア!」」」」
ハァー、何故か彼女の相手は疲れる…。




