第35話 ファイト2
1分後
………。
3分後
……。
5分後
…。
8分後
「ふぅ、お待たせしました皆さん」
「「「遅いわ!!」」」
「何で8分もかかるの!?グラナートさんなら、ちょっと通してって言えば普通に通して貰えるでしょ!」
さっきから僕、声張り上げてばっかだ…。喉痛くなってきた。
「仕方ないじゃないですか、お手洗いに行ってたんですよ。もっと言うと、うn」
「それ以上言わんでええ!」
危なかった…。まだローザは何を言おうとしたか気付いてないみたいだ。彼女はそいう話聞くと、不機嫌になって何やらかすか分かったもんじゃない。せっかく機嫌とったのに。下手したらハチの巣が出来てた。ヴァイスありがとう!
「ところで、ヤーちゃんは?」
そういえば、さっきの返事から見てない。来たのもグラナートさん1人だし。辺りを見回しても、知らない生徒ばっかりで、どこにも彼女の姿は無かった。
「あぁ、ヤーデならあそこですよ」
グラナートさんが指した先を見ると、ここから100メートル程離れた場所にヤーデさんがいた。どうやら生徒と話をしているみたいだ。生徒の方は人だかりのせいでよく見えないが、おそらくチームの誘いだろう。ここでグラナートさんの口から、最も聞きた聞くない名前が出てきた。
「今、彼女と話てるのはSクラスの、えーと…コウサカ君?です。どうやら僕たちと組みたいみたいですよ」
その名を聞いた瞬間、僕たちは、げんなりする。今日1日で何回絡んでくるんだと。
「ん?でもアッチの人数4人いますやん。ワイらは5人。一緒になっても9人やさかい1人オーバーしてまうけど?」
「彼らが組みたいのは、生徒会メンバーである私たちだけらしい」
「あ、ヤーちゃん」
ヤーデさんも合流。
話はつい………てはいないみたいだ。彼女の後ろには、4人がまだいる。
何で連れて来ちゃうのヤーデさん…。
ここで、コウサカくんが前に出てきて僕を指差す。なんて失礼な奴だ。
「瀬戸翔太、お前にファイトを申し込む!」
ーーーーーーー
ファイトってあれでしょ?所謂、決闘でしょ?
でもあれ?回想してもファイトを申し込まれる理由が分からない!?
「聞いてるのか瀬戸翔太!俺と戦えって言ってるんだ!」
「うるさいな、聞いてるよ。ファイトだろ?嫌だよメンドくさい」
あー、イライラしてきた。
そう言って僕は、彼から背を向けて歩き出す。
ここで王女がしゃしゃり出てきた。嘲笑した顔で。
「ファイトを申し込まれた相手に拒否権はありません。そんなことも知らないのですか?」
「知ってるよ。だから歩いてるんじゃん、真ん中のほうに行くために。そんなことも分からないなんて、王女って意外とバカなの?」
なんか王女が言ってるけど、聞く気が無いので無視して歩みを進めた。




