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戦えない落ちこぼれは知力で成り上がる  作者: 加藤 成
第2章 学園編入篇
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第32話 因果応報

最後の一口、というところでヤツはきた。



「瀬戸翔太、さっきはよくもやってくれたな」



コウサカくん再登場。

しかも今回は後ろに4人。その中には八城さんと香織さんの姿もある。余計なことを言ったら彼らの反感を買ってしまうかもしれない。面倒事はゴメンだ。当たり障りがないように、言葉をお選んで会話しないと。



「あ、コウサカくん。はて…さっきって何のことですか?…あぁ!さっきといえば、すみませんローザが怪我をさせてしまって。大丈夫でしたか?」



「ふん、こんなの何ともない。それにさっきの怪我も、お前のせいでなったものだ」



『観察眼』で確認するとホントに完治していた。以外とこの世界の回復魔法ってスゴイ?

それはさておき、おかしい。彼に怪我を追わせたのはローザだ。さっきもわざわざ『ローザが』と強調したのに。なぜ僕のせい?



気に入らない。気に入らないけど反論すると、彼も彼の取り巻きもうるさいだろうなぁ。ここは感情を殺して冷静に冷静に。



最後の一口も、つい今しがた食べ終わった。みんなも食べ終わってる。ここは謝って立ち去るのが適当!



「ホントすみません。じゃあ僕はこれで失礼します」



言い終わるや否、僕はトレーと食器を返しに行こうと席を立つ。



「待て、まだ話は終わってないぞ」



え、もういいじゃん。君と話すと疲れるんだよ。

僕は助けを求めるようにみんなを見る。って、ちょっ!居ないじゃん!?



よく見ると、みんなはトレーを返して出口に向かっていた。

ん?振り返ったヤーデさんが口パクで何か言ってる。えー、なになに?「ザマァみろ」と。



………今度からはみんなを助けてあげよう。



「おい、聞いてるのか!」



ちゃっかり座ってらっしゃる。



「え?あ、はい聞いてますよ。で、何ですか?」



「聞いてないだろ!だから、お前みたいな出来損ないが生徒会の人たちと居るなんて、あの人たちに迷惑だと言ってるんだ」



迷惑かどうかは彼女らが決めることであって、君が決めることじゃないと思うんだけど。



「もう止めて神坂君。瀬戸君は別に悪いことしてないじゃない。それにそれはあなたが決めることじゃなくて、生徒会の人たちが決めることよ」



「美嘉は何でこんな出来損ないの肩を持つの?」



「そうだよ美嘉。私もこんな奴、ほっといたほうがいいと思う」



「セイヤ様とヒラセ様の言う通りですヤシロ様。この者は、貴女方の唯一の汚点なのです。なぜ生きてるかは知りませんが、もう関わるのは止めるべきです」



「汚点だなんて…。香織まで何でそんなこと言うの。同じクラスメートでしょ?!」



話題の中心になってるとはいえ、本人抜きで話し盛り上がってるみたいだし、僕いらなくない?もう行こ、時間無いし。



「あの、僕もう行きますね」



「話しが終わってないって言っただろ!」



「そうですけど…もうあと5分で次の授業始まりますよ?場所はさっきの訓練場。ここからだいたい3分です。喋っててあと2分で完食出来るんですか?」



彼らは、ハッとし壁に掛かった時計を見た後、急いでご飯を口にかきこみだす。



僕は何も言わずにその場を離れ、トレーと食器を返して先ほどの訓練場に戻った。

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