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戦えない落ちこぼれは知力で成り上がる  作者: 加藤 成
第2章 学園編入篇
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第27話 なんか来た

首だけ後ろを振り返ると、そこに居たのは元クラス委員長の八城さん。他に誰も居ないところを見ると、独断での行動だろう。でも何故僕たちのチームに?



「えっと…Sクラスの八城さんでしたよね?何故僕たちのチームに?」



考えてもわからないから直接聞いちゃいました。

敬語なのは、もう彼女達との繋がりが無い赤の他人だから。八城さんは一瞬悲しい表情をするが、すぐに真顔へと戻る。

その間、ローザとヴァイスは口を挟まず成り行きを見守っている。



「瀬戸君…あの時は庇ってあげられなくてごめんなさい。言い訳するつもりじゃ無い。けどあの時の私は無力だった。でも今は違う!努力して、この世界で抗える力をつけて、今や周りの人から『聖女』なんて呼ばれるようにまでなった。回復魔法しか使えないけど、この回復魔法で今度こそ貴方を守ってみせるッ!だからチームに入れて下さいッ!」



八城さん…。そっか、そんなこと思ってたんだ。正直とても



「「不愉快…(やな)」」



不ゆ…え?



「え…」



ちょっ、ローザさんとヴァイスさん?それ僕が今言おうとしたセリフですよ?ほら、急に喋り出すから八城さんも反応に困ってるじゃん。



「それは、貴女の自己満足。過去に起きたことは、もう、取り戻すことは、出来ない。だから、これから助ける?遅い。手を差し伸べて欲しい時…に、差し伸べれない人が、これから助けるなんて…無理。そんな人、は…要らない」



「ッ!?」



おお、ローザさん直球。でもまぁ、その通りなんだけどね。



「確かに自己満足かもしれない…。で、でも!私の回復魔法は必ず貴女達の役にーーー」



「だから、要らんゆうとるやろ。回復魔法?そないなもん、ケガせぇへんかったら意味無いやろ。ワイらはケガせぇへん、あんたらが見捨てた翔太のおかげでなぁ。タネも仕掛けも説明せいへんけどな」



「…瀬戸君………」



半泣きで助けを求めるような目で見られても、僕の気持ちも2人の気持ちも変わらない。



「まぁ、そういう事だから。他に行ってね」



その言葉を最後に彼女に背を向け、僕たちはダウトに戻る。



「よくも美嘉を泣かせたな!瀬戸翔太ァァァァァァ!」



またなんか来た。

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