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戦えない落ちこぼれは知力で成り上がる  作者: 加藤 成
第2章 学園編入篇
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第17話 再開

「あ、遅いよ美嘉ー!」



「ごめんごめん。荷物の見直ししてたら遅くなっちゃった」



あの後、着替えをした私は、寮に持って行く荷物を再確認していると時間が過ぎ、気がつくと7時20分を回ってた。

慌てて部屋を飛び出し玄関に向かうと、みんなはもう馬車に乗り始めていた。馬車に乗らずに私を待っていてくれた香織が、私に付き手を振って呼んでくれたので、私はそこにそそくさと向かう。

すると香織がーーー



「ん?なんか隈酷いよぉ。寝れなかったの?」



ーーーと覗き込むようにして私の顔を見てきた。



「あはは、ちょっと寝付けなくて」



香織は、ふーんと言い、それ以上は聞いてこなかった。

あまり聞かれたくなかった私としては、とてもありがたい。



「さぁ、あとは貴女方お二人だけです。どうぞ中へ」



そう言われて辺りを見回すと、誰もおらず私たちは慌てて馬車に乗り込んだ。



御者が私たちが乗り込んだのを確認すると、馬車は学園に向けて走り出した。

入り口で国王様が手を振って何か言っているが、どうでもいいので無視。

この馬車は座るイスが対向タイプのため、ふと向かい側に座る人の顔を見た。



「おはよう、美嘉」



そこには、非常に残念なことに香坂くんがいた。

何故かわからないけど、この世界に来てから名前で呼ばれる。最初はやめてって言ったんだけど、いくら言っても辞めないから最近はもう諦めた。

香坂くんは、その後も話し掛けてくるけどそれも無視。



ただボーっと馬車に揺られながら、外の景色を眺め時間を潰す。

そして、ふと気づくと私たちは、学園のすぐ近くまで来ていた。ずーっと景色を眺めいただけだから、道は覚えてない。まぁいいか。



揺られること約30分、漸く学園の正門に着いた。もちろんその間、香坂くんの話は無視である。

荷物と私たちを下ろした馬車は、城の方へ帰って行った。



それにても大きな学園。普通の高校の3倍はありそう。



「ようこそ勇者のみなさん、セント魔法学園へ」



突如私たちの前に現れた女性。



「驚かせてすみません。私は皆さんの担任を務めるクレアと言います。どうぞよろしくお願いします。あ、入り口近くにいる人たちは、もう少し中に入ってください。時間になると正門が閉まりますから」



そう言った直後、正門が勝手にゆっくりと閉まっていく。



「さぁ皆さん、こっちを向いてください。ーーーはい、じゃあこれからの事について説明します。これから皆さんはーーー」



そこでクレア先生の言葉は、ここの誰でもない知らない女子生徒によって遮られた。



「どうだ!やっぱり今日も間に合ったじゃないか!」



振り返るとそこには、長い青色の髪と同じ色の瞳をした美女がいた。



「間に合った間に合わなかった以前に、時間に余裕を持って行動しましょうと言ってるんですよヤーデ」



「グラナートはんの言う通りや。ヤーデはんが早よ起きてくれたらそれ万事解決なんや」



「2人の意見に賛成…」



「グラナート、ヴァイス、ローザ…。それは無理だ!だって眠いんだもん!」



さっきの美女(ヤーデさん?)の後に3人が駆け込んできた。



「ハァハァ…もう無理…。ハァー…フゥ。ヤーデさん!明日から起きなかったら僕先に行きますからねッ!」



そして閉まる寸前で駆け込んだ男子生徒が1人ーーーえ?



「ようゆうたで翔太!せや、これからそうしよう!」



「翔太…ナイス」



「それはなかなか面白そうですね。俺も賛成です」



「なっ、お前たち、そっそれは薄情だろう!?」



瀬戸…君。本当に瀬戸君なの?生きてて…くれた?

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