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怠惰傲慢だった貴族やり直しで世界を救う 【登場人物紹介】第一章~第四章  作者:


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第三章「ニーナ誘拐事件編」登場人物紹介

『怠惰傲慢だった貴族がやり直しで世界を救う(旧題:最強武王、12歳に戻る〜役立たずからギフト《超再生》で滅びの運命を変える)』

第三章 登場人物人物のまとめになります。

【アレス・アークハルト】

 本作の主人公。十二歳。アークハルト男爵家の長男。


 黒い髪と黒い瞳を持つ少年。《鑑定眼》を発動した時だけ、右の瞳が赤く変わる。一度目の人生では、ニーナが消えても探そうとせず、後になって彼女の死を知った。その罪と後悔を抱えているからこそ、今度は必ず守ると決めている。


 魂に刻まれたギフト《超再生》を利用し、食事、睡眠、適切な負荷を組み合わせて身体を鍛えている。修練開始から一か月で、通常時でもBランク冒険者に近い力を身につけ、短時間だけ《闘気》を解放すればAランク上位に迫る。《体術》《魔眼》《身体強化》《縮地》《闘気》《隠密》《威圧》と無属性魔法を持ち、《鑑定眼》で相手の能力を確認する。


 ニーナを見張る男へ気づき、盗賊団と誘拐計画を突き止める。黒幕へつながる者を一人も逃さないため、苦しみながらも誘拐が実行される瞬間まで待ち、全員を追って石切り場へ潜入した。ニーナを救出すると、事件へ関わった十人を殺さず制圧し、二度と罪を重ねられない主従契約を結ぶ。ただ罰するだけで終わらせず、被害者への償いと、持っている力を人を守るために使う道を選ばせた。


【ニーナ】

 本作のヒロインの一人。十五歳。アレスの専属メイド。


 肩口で切りそろえた栗色の髪と、淡い琥珀色の瞳を持つ少女。普段は濃い青のメイド服に白いエプロンを身につけている。七日に一度、屋敷の裏山へ山菜を採りに行き、食べられる若芽だけを選び、次に育つ分を残して摘む知識も持つ。


 希少な《料理》スキルと火属性の適性を持つ。誘拐された時には、両手を縛られたまま魔力を一点へ集め、拳ほどの火球を放って実行犯へ命中させた。恐怖の中でも、ただ助けを待つのではなく、自分にできる抵抗を選んだ。


 救出された後も、縄の痕や悪夢、食事を取れないほどの恐怖はすぐには消えなかった。それでも、加害者を簡単に許すのではなく、本当に償い、変わるのかを自分の目で見届けると決める。最後には、守られるだけではなく、自分も戦い、逃げ、助けを呼べるようになりたいとアレスへ訓練を願う。いつか彼の隣へ立つため、ニーナ自身が最初の一歩を踏み出す章となる。




【ベッツ】

 四十三歳。元傭兵であり、盗賊団の頭。ミラの父。


 無精ひげを生やし、左目の上から頬にかけて古傷がある。腰には長年使い込まれた幅広の剣を下げている。《剣術》を持ち、隙だらけに見える立ち姿でも、いつでも踏み込める位置へ右足を置き、周囲への警戒を切らさない。


 顔も名前も知らない依頼人から、ニーナを名指しで誘拐する仕事を請け負った。不正な賭場と水増しした借金でロイドとゲオルグを縛り、ためらう娘ミラにも従うよう強いた。石切り場ではアレスと剣を交えるが、武器を壊され、力の差を示されて敗北する。


 主従契約を結んだ後はアレスを「大将」と呼ぶ。ミラ、ドラン、ラグ、マーク、ノル、ハイムをまとめ、建築作業と一からの戦闘訓練を命じられる。人を襲うために使ってきた力を、商隊や領民を守る力へ変えるフェニックス傭兵団。その最初の七人の中心となる人物である。


【ミラ】

 二十歳。ベッツの娘で、盗賊団の一員。


 赤茶色の髪を後ろで束ね、腰に細身の剣を下げた若い女性。《剣術》と《演技》を持ち、鋭い踏み込みを見せる一方、アレスへ向けた剣先には迷いがあった。


 父の命令でロイドとゲオルグを酒場へ誘い、不正な賭場へ近づけた。ニーナの誘拐には反対したものの、父への恐怖から最後まで止めることはできなかった。救出後は、怖かったことを言い訳にせず、自分も事件へ加担したと認めて謝罪する。


 アレスから、これからは父の命令ではなく、自分の目で見て考え、自分で選ぶよう告げられる。主従契約後はアレスを「アレス様」と呼び、初めて父から目をそらさず、自分の意志で返事をした。


【ラグ】

 二十九歳。ベッツの盗賊団に所属する、見張りと誘拐の実行役。


 痩せた身体を灰色がかったマントで包み、下見の際には短弓を持っていた。《隠密》を持ち、気配を薄くできる。しかし、身を隠す場所や周囲の確かめ方は甘く、六十年以上の経験を持つアレスには尾行を見抜かれた。


 ニーナが裏山へ入る曜日、時刻、通る道、騎士の巡回がずれる時間まで何度も調べた。誘拐当日は仲間二人と待ち伏せし、眠り草を染み込ませた布でニーナを眠らせる。彼女の火魔法を見て、最初に考えたのは身を守る力ではなく、売れば値が上がるということだった。


 救出後は、自分が見張り、眠らせ、運んだ事実をニーナの前で認めて謝罪する。契約後はアレスを「坊ちゃん」と呼び、犯罪に使った《隠密》を、これからは護衛や人を守る仕事へ使うことになる。


【ドラン】

 三十六歳。ベッツ配下の斧使い。


 大柄で粗暴な男。《斧術》を持ち、戦いでは腕力に任せて斧を振るう。アレスの《威圧》を正面から受けると、身体が恐怖を思い出し、立っていることさえできなくなった。


 ニーナを売る話に乗り、逃げられないよう囲んで恐怖を与えた一人。救出後は自分の罪を認めて謝罪するが、主従契約を結んだ後も口の軽さは変わらず、アレスを「親分」と呼んでは注意される。


 七人の中でも特に力があり、石切り場を拠点へ造り替える作業や、将来の商隊護衛で力仕事を担う。重い事件の後でも、恐る恐る軽口を挟み、張り詰めた空気を少しだけ緩める人物でもある。


【マーク】

 三十四歳。ベッツ配下の手斧使い。


 外見の詳しい描写は、この章ではまだ明かされていない。《怪力》を持ち、手斧を使って戦う男。魔法や耐性は持たないが、持ち前の力を悪事へ利用し、ニーナが逃げられないよう仲間と共に周囲を囲んだ。


 救出後は、自分が少女一人へ恐怖を与えた事実を認め、ニーナへ頭を下げる。主従契約を結ぶと、ベッツにならってアレスを「大将」と呼ぶようになる。


 契約後は、ドランたちと共に荒れた石切り場の建て直しへ加わる。人を押さえつけるために使った《怪力》を、資材を運び、人が安全に暮らせる場所を造るための力へ変えていく。


【ノル】

 二十七歳。ベッツ配下の短剣使い。


 外見の詳しい描写は、この章ではまだ明かされていない。《短剣術》を持つ一方、気が弱く、強い者へ流されやすい男。悪いと分かっていながら、ベッツへ逆らう勇気を持てず、誘拐計画へ加わった。


 謝罪の場では、止められなかったことを頭領のせいにしていたと認める。ニーナを前に何度も言葉をかみながら、それでも自分の口で罪を話し、頭を下げた。


 契約後はアレスを「アレス様」と呼ぶ。臆病さを言い訳にして流されるのではなく、間違った命令へ従わないことを学び直しながら、護衛として一から鍛えられる。


【ハイム】

 三十一歳。ベッツ配下の見張り役。


 外見の詳しい描写は、この章ではまだ明かされていない。弓と《追跡》を扱い、山道や人の痕跡を読むことに長けた、無口な男。誘拐当日は周囲を見張り、ニーナへ助けが来ないよう警戒していた。


 救出後は、見張っていたからこそ自分にも同じ責任があると認め、ニーナへ謝罪する。契約後はアレスを「若様」と呼び、依頼人との連絡に使われた旧街道の石標を監視する役目を任される。


 人を捕らえるために使った《追跡》は、逃げた犯罪者や商隊へ近づく敵を見つける力にもなる。正体不明の依頼人へつながる、細い糸を守る人物でもある。


【ロイド】

 三十四歳。両親から受け継いだ武器屋を営む商人。


 痩せ気味の身体に、地味だが仕立てのよい上着をまとい、帳簿と契約書を抱えている。《算術》を持ち、金額や取引の不自然さを見抜けるが、不正な賭場で作られた借金によってベッツたちに脅されていた。


 荷馬車に隠し箱を用意するよう命じられるが、中へ入れるのが人だと知ると、「人は荷ではない」と拒んだ。店を失う覚悟でニーナを助けようとした一方、怪しい仕事から早く手を引けなかった自分の責任も認め、主従契約を結ぶ。


 契約後は、武器屋を立て直しながら、防具、薬草、生活用品、保存食へ商いを広げる役目を担う。価格を乱さず備蓄を増やし、必要な品を必要な場所へ届ける鳳凰商会。その商業面の中心となる人物である。


【ゲオルグ】

 三十八歳。自分の工房を持つ大工。


 日に焼けた太い腕と、長年道具を使ってきた硬い指の節を持つ。《建築》を使い、小屋や倉の建て直し、横穴の補強、道路や避難小屋の工事まで、現場を見て必要な資材と日数を判断できる。


 借金を盾に、荷馬車の隠し箱を補強するよう脅されていた。しかし、人を閉じ込める箱だと分かると仕事を拒み、ロイドと共にニーナを守ろうとした。事件へ近づいた責任から逃げず、建築の力で償うために主従契約を結ぶ。


 契約後は、荒れた石切り場を十人の活動拠点へ造り替える。さらに倉、休憩所、道路、避難小屋を整え、商いと護衛を支える建設・物流の基盤を担う。アレスを「坊ちゃん」と呼ぶ人物でもある。


【セルジュ】

 四十一歳。人と契約の流れに通じた奴隷商。


 細身の身体に黒い革かばんを持つ男。《契約術》を持ち、奴隷契約と、互いに義務を負う主従契約の違いを理解している。十人分の契約書をその場で正確に作り、被害者や奪った品の一覧もまとめられる実務能力を持つ。


 ニーナが男爵家の使用人だと気づきながら、危険より金を選び、奴隷契約を結ぼうとした。アレスに捕らえられると、十人の中で最初に主従契約を結び、自分が傷つけてきた人々と奪った物をすべて明らかにするよう命じられる。


 契約後は、犯罪的な奴隷売買を禁じられ、これまでの人脈を逆に利用する。不当に売られそうな者、行き場を失った者、働き口を求める者を探し、救済と雇用へつなげる鳳凰商会の契約・人材面を担う。


【ハンナ】

 年齢はこの章では明かされていない。アークハルト家の料理長で、ニーナへ料理を教えてきた人物。


 がっしりした身体と大きな手、太い眉を持つ、頼れる料理人。固有の戦闘能力は示されていないが、食事で身体を整える知識と、傷へ塗り薬を使う程度の手当ての心得を持つ。


 誘拐事件の後、ニーナへ無理に事情を聞かず、話せるようになるまで待つと伝える。台所の皆と鶏肉と野菜の温かなスープを作り、縄の痕が残る手首へ薬を塗り、食事と睡眠を取れるようそばで支えた。


 敵を倒して救出しても、心の傷がすぐ消えるわけではない。ハンナは、ニーナが安心できる日常を取り戻すために必要な、戦いとは違う支えを示す人物である。

本編は、作者ページまたは同じシリーズの作品一覧からお読みいただけます。


https://ncode.syosetu.com/n7268mo/1/


『怠惰傲慢だった貴族がやり直しで世界を救う(旧題:最強武王、12歳に戻る〜役立たずからギフト《超再生》で滅びの運命を変える)』をお楽しみください。

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