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乙女ゲームのセーブ&ロードくんがあだ名のモブ?に転生したので平和に暮らしたい  作者: 神谷洸希
高等部2年生

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5-10 先代

 色々あって忘れていたが予言書取りに行かなきゃ。

 ついでにクリストファーの件も解決しなきゃいけないのか……めんどくせぇ。


 魔界へ降り立つ。

 基本は僕に任せるとして。


 魔王城へGO。

 見張りの悪魔はいたが、僕の顔を見たら素通りさせてくれた。


「本棚本棚」


 どこ……?

 城が広すぎる。こんなんどうやって維持してんだ。


「本棚か。ルピーのやつ本棚なんて見せてくれなかったことなかったからな「先代魔王とどんな関係だったの?」僕か?まあなんだ、良きライバルだった……と僕は思っているがな。少々ウザがられていたかもしれない」


 ふむ。

 どうやら話を聞く感じ、先代魔王のルピーは予言の能力を持ち、大変慎重で臆病な悪魔だったようだ。そんな悪魔が魔王の座に座っていたというのは恐ろしいような気もする。


「そうだな、僕風に言うならクエストクリア後のオマケみたいなものだった。腕が鈍ってないか試すのにちょうどいい強さだった「そうなんだ」ああ。今の魔王はちょっと弱すぎてつまらんな。ルピーを倒せる理由は分かるのがまたなんとも言いがたい」


 倒すの面倒なギミックタイプのボスは僕のお好みではないらしい。分かる。普通にHP高くて必殺技毎ターン打ってくる系のバカみたいな強さのボスの方が好きだよ僕も。ラスボスはそのタイプであってほしいよな。


「サーチ機能とかないの?「ある」あるんかーい」


 あるらしい。あのさぁ僕。このボディ僕の身体でもあるんだから明かされてない機能は共有してほしいかなぁ。

 カチッと音がすると、この城全体の構造が頭に入ってくる。壁も貫通してなにもかもが見える、というか感じる?色までは分からないが便利な機能だなこれ。


「すごいな僕。ちゃんと使いこなしてるぞ「まだ見つけてないけど?」全部壊した方が速いと思っていたが考え直さねばな」


 脳筋!

 分かってたけど僕が好きなタイプの理不尽ボスの具現化みたいだな僕!この世界は乙女ゲーだからモブだけど!


「この辺になんか仕掛けありそう」


 それっぽい場所の床を押すと、棚が回転する。そんな忍者屋敷みたいな。


「本棚!「本棚だ!……魔王も言ってくれれば良かったのに」確かに」


 僕があのまま忘れるとでも思っていたな?うん、今の今まで忘れてたよ。


「予言書予言書。名前書いてあるんだ。便利〜」


 手に取ろうと手を伸ばすと、突如出現した壁に阻まれる。なにやら文字が書いてある?これがリエルの言ってた謎解きか。


「魔王ルピーは謎かけが大好きだったからな」


 そうなんだ。

 もう解かれてる謎解きもあるみたいだ。なになに?“裏切りの女神は?”……あっ。


「追加装備取った時の文言これだったな。ええと答えは……あっ「バカ!」そうだね!エリスだね!」


 先代魔王教えてくれてたんじゃないかバカ。僕は微妙なこと言っていたが向こうにとっても悪い関係じゃなかったのかもしれない。


「……うーんもしかして僕の予言書ここだった?僕に意地でもエリスのこと教えようとしてたのか「なんて気の利く魔王なんだ」それな。忘れててごめん「しゃーないよ」」


 僕だって知ってても忘れそうだし。


「そんなに重要な話だったのかエリス「ランプ教授の予想通り悪魔なのかも」なるほどな」


 ……とすると、まだ死んでなかったり?悪魔が銃で撃たれて死ぬか?という疑念が。いやまあ死ぬやつは死ぬけど。千差万別だし。


「机の上にアンジェリカの本がある「本当だ」」


 なんでアンジェリカの本が。ってのはさておきリエルが言ってたお気に入りのページってこの本のページだったのか。あの後僕の本じっくり見ても該当ページなくない?とは思っていたのだ。そもそも僕の本100年単位で話飛ぶからアンジェリカに話を割くのもよく分かんない話ではあったけど。あの嬉しそうな顔してた時のリエルは……確かに本持ってたな。それがこれか。

 該当ページを開くと、メモが1枚。この本は持っていかないように?ああ了解了解。このページに挟むとは僕のことをよく分かってるな。


 手をかざして映像を見てみる。


「……リエルのやつ趣味悪すぎないか?「本当にな。何を考えているんだか」いや趣味悪いだけでしょ」


 おぞましいのを見て良いと考えるタイプなんだろうなぁ。そういう人いるよね。うんうん。絵とかで消化してくれるなら良い趣味だと思うよ。リエルはそうじゃないから悪い趣味だよ。


「アンジェリカを殺すのはやめようね「だな」」


 あれが客観視した僕かぁと思うとね。


 リエルのページをめくる。


 魔王と契約して調子づいたアンジェリカが名も知らぬイケメンを侍らせながらハルイの頭を思いっきり踏んで高笑いをしている。その後契約の代償を求められその手を取ると次の瞬間天井しか見えなくなる。言葉すら発することはできない。そこに口角を限界まで上げきったリエルがやってきてその足の裏しか見えなくなる。踏み潰されている。痛い。『お前はカーペットになったんだよ!』そんな上機嫌に上擦った言葉と狂ったような笑い声が聞こえ────パタン。僕は本を閉じた。


「悪趣味!」


 自己申告通りだけどな!


 てかこの本バッドエンド集か?ってくらい酷いな。義父に捨てられて乞食になったりとか国賊扱いで処刑されたりとか。もしかしてリエルのために作った本なのかこれ。


「可能性は高いな。そういうことをするかしないかで言えばする方だろう。せっかく映像付けれたし見る可能性が1番高いだろう魔王……リエルの好みに合う1冊を用意した。うん。しそうだな」


 マメだったんだなぁ。






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