5-4 力試しクエストに出てくる敵
「リエルー」
「なんだ?」
話しかけてなんだが、リエルはそもそもエリスのこと知ってるのか?説明すんのめんどくさいな。
「なんでもない」
「なんやねん」
男形態のリエルが頬杖を付きながら呆れた顔をした。
「じゃあ俺が聞きたいこと聞いていい?」
「いいよ」
なんかあるのだろうか。
「お前の目的ってなんだよ?俺は人類への嫌がらせっていう目標があるわけだけどさー、お前には人類が滅ぶことによる利点とかないだろ?俺の敵ムーブかましてるけど」
リエルが少し怒っている?いや、警戒しているのか。
「人類滅ぼす前提なのやめてくれない?今んとこ滅ぼす予定ないぞ僕」
魔王基準で話すのやめろよなーと思ってたら僕が代わりに話してくれた。
「気が変わったらあんの?」
「まあ……」
アプリコットが殺しきれないようなら寄生先である人類を滅ぼせってのが僕の制作目的だし。あれは存在するだけで世界を蝕む、とか僕を作りながら制作者が言っていた気もするとか僕が言ってた。
今の最優先事項のアンナの願いが平和に暮らしたいな以上、今の僕が人類を滅ぼすことはない。
「ふーん、でさ、お前人類のこと好きか?」
「別に。「僕もどうでもいいかな」」
「なるほどな、似てないと思ったらそこを合わせてあるわけね。はーやば」
リエルがそう言いながら椅子に持たれるように上体を逸らす。そんなことしたら椅子壊れるぞ。
「僕はヤバいやつではないよ?少なくとも君よりは」
「は?」
「……え?」
▫
「アプリコット!久しぶりだね。この前のパーティー以来かな?魔王が君に話があるんだってさ」
文化祭のパーティーでちょっと話したのだ。
ステラと一緒にいて微笑ましかったとだけ言っておこう。
「な、なんですの?……魔王ですか」
「なんかめっちゃ興味無さそうじゃね!?ショック!」
「白々しいですわね」
マリスは今日も派手である。
身長は2年前よりは多少のびたが、149cmしかない。
体も細いし、あんま食べてないんじゃないかなとか思ったりする。
「何を読んでいるのかい?」
「今読んでいるのは…下僕の調教の仕方についての本ですわ」
「ふうん……それ読み終わったら、拷問ノスベテを貸してあげよう」
前世ではなんか知見を得られればなとか思って魔女狩りについての本を読みこんだりしてた僕だ。今世でも参考程度にそういう本も読む。
載ってたメモが結構興味深かったな。淡々としているのが印象的だった。仕事人気質があの惨劇に繋がるのだろうかと考えたりしたものだ。
アプリコットの寄生者って凄惨なの好きな人多いしマリスも読んだことがあったりするのだろうか。
「いえ私拷問にはあまり興味がなく……」
「えっ」
あれぇ?相当アプリコットと気合ってるぽかったから当然興味くらいはあるとばかり。
「なんだこの会話ひっでえ!ちょっと冷静になれ。お前ら人類の敵ですって真っ向から言ってるようなもんだぞ?」
「それを言う魔王が人類の1番の敵っていうオチね」
「………そうだけどぉ」
マリスは拷問には興味がない、と。
アプリコットの寄生先の傾向がまた分かんなくなったな。
「僕はほら、脅威ではあるかもしれないけど人類の敵では無いから」
「知ってる知って……ん?」
何かがひっかかったのかリエルが首を傾げた。
「私に用があるようですけれど」
マリスがリエルを見ながら言った。そういえばそんな話だったな。それでわざわざ隣のクラスに来たんだった。
「ああ。ちょっと被検体になってみる気は無いか?大丈夫大丈夫、俺が失敗なんかするはずねえし、終わる頃には多幸感に満たされているはずだから」
「珍しく真面目な顔をしてると思ったら何を言ってるんですの?お断りですわ」
「そんな〜」
マリスが珍しく心底呆れた顔をした。
このゲームはターン制バトル要素があり、シナリオのイラストをガチャで引くとそれに付随した性能があり、道中のバトルをクリアしていくゲーム性になっています。最初のゲームクリア後にこの3人が敵で出てくるクエストで遊べます。
以下バトル
大魔王が攻撃をしかけて来た!
1ターン目のセリフ
大魔王リエル『お前結構強いらしいな!実力を見せてみろ!』
スティーヴ『えーマジでやんの?……僕はハルイの味方だからね』
マリス『気が乗りませんわ……』
リエルが精神系のデバフかけてマリスがたまに高火力の攻撃をしてくる。スティーヴはリエルを攻撃。
HP半減後のセリフ
大魔王?リエル『お、お前、思ったより、強い
な?』
スティーヴ『楽しくなってきたし僕も参加しようかな。ごめんね?』
アプリコット『強いねお前。ぶっ潰してやるよ』
リエルが仲間を呼んで防御、スティーヴは毎ターン2回全体攻撃。アプリコットはスリップダメージのあるデバフ撒きながら毎ターン回復。
勝利後のセリフ
魔王リエル『や、やるなハルイ……』
スティーヴ『楽しかったよー。またやろうね』
マリス『一体なんだったんですの?』




