6-24 タイムマシン
「ここだ」
砂漠のど真ん中だった。
「この世界砂漠とかあったんだ……」
全く知らない場所だし今までの伏線が、とかそういうのないんだね!?
「あの暴虐王子が王になったらここを攻めるつもりだと思うぞ」
はーそういう繋がりが……ってなるわけないじゃん。うっすい繋がり。
「なんだかんだ古代から神秘的な場所というかそういう感じの場所とされているからね。王子の侵略者魂に火がつきそうじゃないか?「なんでそんな中世みたいな価値観なんだよあの王子様は」さあ……」
魔道具による産業革命は起こったけど大航海時代は始まってないみたいな、そんな世界だけど……いや野菜の種類豊富だし大航海時代は越えてるか。貿易業もなー、今は船だけど昔は魔法使える人が召喚術使って移動してたみたいだし、産業革命以前に世界が開けてたって感じだろうか。まあ1回高度な文明滅んでるしな。
「僕が来たぞ!」
着陸して僕がそう言うと、ゴゴゴゴという音とともにデカイ建造物が下からせり上がってくる。
「わー……世界観の崩壊……」
僕の存在自体が大分そうだけどね!
「ここのダンジョンを攻略したら手に入る」
僕がそう言いながら、どうやって開けれるんだよと思うくらい大きい建物の扉に手をかざすと、僕を歓迎するかのように開く。
入ろう。
▫
「ばーかばーか「だから連れてきたくなかったんだ」なんだよこのエロトラップダンジョン「作ったやつの趣味だ」」
僕は一切引っかかっていないが、感覚遮断落とし穴とかそういうスライムとかなんかいっぱいあった。持ち主の僕が攻略してると言うのもあるが、僕の目にかかればトラップなんて簡単に見抜けるわけで。
しかしあんなにかっこいい隠され方をしていた建造物の中がこれってなんかしょんぼりする。
「外には興味が無いと言うから、外のデザインと隠し方は僕が考えたんだ。中身がこれとは聞いてなかったけどな……「こういうダンジョン嫌いじゃないよ?嫌いじゃないけどさー、もっとこうそれらしくしてほしいよ。あんなに期待させといてこれってさー」めんどくさいな僕。褒め言葉として受け取っておくよ」
僕同士なので以心伝心。そう、僕は褒めたのだ。
「なんでまたしまい直したのさ。1度は取りに来たんだよね?「しまったというか、これは僕の装備だからね。がんばればこう、遠隔でも使える。がんばればな。そうじゃなきゃエネルギー切れで魔界まで装備取りに行けない」へえ」
バッテリーも遠隔で起動できるってこと?すごいなそれは。現代テクノロジー超えてる、ってそれは元からか。
「どういう装備なの?「簡単に言ってしまえばタイムマシンだ」」
おお!
「精神だけしか移動できないけどね」
顔は見えないが、得意げにウインクしているのが感じ取れる。
「使用した時のことを説明しようじゃないか。まず僕は少し未来に移動した。これが僕。そして未来の僕を過去に移動させた。それがお前だ、僕。最後に本来戻らないといけないところを僕の存在強度で補完。これで今の僕になったというわけだ!「現在の僕はどこに消えたのさ」あらかじめ消しといた」
なんか怖いこと言ってる……。
「無理を通すのだからそのくらいの犠牲は必要ということだな。……もしかしたらそこに空白ができた分未来の僕に異なる記憶が混入したのかもね」
僕が壁に手を沿わすと、そこが扉として開く。その部屋には祭壇が中心にあり、それ以外の何かはない。
僕がスタスタ歩いて、その祭壇に腰をかけた。
「じゃあ行くよ」




