森の守り神6
その瞳には光はなくまるで全てを悟った上で出荷を待つ家畜のようだった。
まあ、なにをされたのかはコトネの様子を見ていれば想像するのは容易い。
エイネスは男女構わず幼い子供に劣情を抱く変態。きっとコトネにもなにかしたのだろう……
「……そうか。もう、なにも言わなくていい……だけど、次になにかされたら僕に相談してくれれば力になるよ」
「……うん」
俺はコトネの肩に優しく手を置くと同情の眼差しを向けた。
すると、コトネは頬を軽く赤らめ無言で頷いた。その瞳には涙が光っているように見えた。
「そこ! ロリとショタだけで仲良くしない! 是非、先生も混ぜて!!」
「いい加減にしろ……変態! ちゃんと授業して下さい!」
「痛いわよぉ?。リティス……」
「師匠が悪いんです! お金をもらっているからにはお仕事なんですから、もっと真面目にやって下さい!」
リティスにそう言われたエイネスは残念そうに大きなため息をついた。
「はぁ?、それでは今日は中級魔法と初期魔法の場合によっての使い分けの講義を行います。実技じゃないからって適当でいいやと思わずにしっかりと頭に入れておいて下さいね。知識を頭に入れておけば実戦でも役立つからね!」
エイネスはそう言ってウインクすると俺達に微笑みかけた。
だが、俺は元気のないアリサの方が気になって授業に集中出来なかった。
授業が終わると俺は部屋を出ようとしているアリサの背後あら肩をポンと叩いた。
ビクッと驚いたように体を跳ねさせたアリサは振り返ると、すぐに作り笑いを浮かべる。
「あっ、リオン? どうしたの?」
「アリサ……この後、少し話せないか?」
「うん。いいよ」
アリサは笑顔で応えると、俺はアリサと歩き始めた。
それを見たレイラが俺とアリサに言った。
「リオン! アリサだけずるい! 私も行きたい!」
「ごめんレイラ。アリサと2人きりで話をしたいからまた後でね」
「えー、私も行きたい! 私もリオンとお話ししたい!」
「まあ、まあ……レイラ。俺と甘い物でも食べよう! いい店があるんだ。リオンとアリサは用事があるようだし、俺達だけで行こう!」
駄々をこねる子供のように言ったレイラに少し困った顔をしている俺を見て、ウインクして合図するエルロンドが助け舟を出してくれた。




