戦いの行方
翌日、王立アルカディア学園の闘技場には大勢の生徒が集まっていた
昨日の騒動を受け、レオン・ランベルト・アルカディアが正式にリオネへ決闘を申し込んだからだ。
「逃げなかったかEランク」
レオンは闘技場の中央で不敵に笑う
「逃げる理由がありませんからね。」
その一言に観客席がざわついた。
「Eランクが王子にそんな口を利くなんて」
「一瞬で終わるだろ」
野次馬の声を遮るように、教師が前へ出た。
「これより決闘を開始する 勝敗は戦闘不能、または降参によって決する」
開始の合図と同時に、レオンのスキルが闘技場を包み込んだ
《スキル》王威
圧倒的な威圧感が周囲を震わせる
「ひっ……」
近くにいた生徒たちは足がすくみ、その場に座り込んでしまう
「これが王族の力だ Eランクごときが立っていられるはずがない」
しかしリオネだけは何事もないように立っていた。
「それだけですか?」
レオンの表情が歪む
「ふざけるなァァァ!」
《スキル》豪炎
巨大な炎のがリオネへ襲いかかる
観客たちは勝負が決まったと思った
だが次の瞬間、
リオネは炎を素手で掴み、そのまま握り潰した。
「なっ……」
会場が静まり返る
「あり得ないぞ……。」
「炎を素手で……?」
レオンは焦りながら何度も魔法を放つ
炎、水、土、風、雷
あらゆる攻撃がリオネへ向かう
しかしその全てを避けることなく受け止めていく
「これで全部ですか?」
「黙れェェェ!」
レオンは剣を抜いて一直線に突っ込んできた
その瞬間だった。骨の軋むような嫌な音が響き渡った。
リオネが放った右フックは見事にレオンの頬に当たった
レオンの体は闘技場の壁まで吹き飛び、そのまま気を失った
誰一人として声を出せない
教師ですら口を開けたまま固まっている
「勝者 ..リオネ!!」
その宣言と同時に会場は大騒ぎになった
「Eランクが勝った!」
「王子を一撃で倒したぞ!」
「化け物だ……」
テレスは安心したように胸を撫で下ろす
「やっぱり……強い」
その日の夕方
リオネが部屋へ戻ろうとすると、一台の豪華な馬車が学園へ入ってきた




