表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
黒瀬部長は部下を溺愛したい  作者: 桐生桜


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

16/17

CASE:16 今夜は送るだけにする

 恋人になって初めての休日。待ち合わせ場所に現れた慧は、いつものスーツじゃなくて、ゆるめのシャツで落ち着いた私服姿。その雰囲気はやっぱりかっこいいが満載。


「……待たせたか?」

「いえ……慧さん、なんか……かっこよすぎます」

「お前がそう言うのなら、今日の服、正解だな」


 自然と手を差し出されて、莉央はそっと指を絡める。ドキドキが止まらないのは、今日が初めてのデートだから。そして、「彼氏」としての慧に、初めて触れるから。


「行きたいとこ、いくつか考えたんだけど……今日はお前が主役な。どこでも連れてく」

「え、そんな……」

「彼女には甘いんだよ、俺は」


 そのまま人気のカフェに行ったり、路地裏の雑貨屋を一緒に覗いたり、ときどき人目を気にして手を握ったり離したり……。でも慧は、手を離すたびに不満げな顔をして……。


「正直な話、早くどこかふたりきりになりたくてたまらないんだけど」

「えっ……」

「お前がかわいすぎて、理性も休みたがってる」

「っ……!」


(心臓もたない……)


 そのまま夜をむかえ夜景の見えるレストランで。ディナーの後……莉央の頬にそっとキスを落として、慧が囁く。


「……こういうとこ来ると、将来のこと考えたくなるな」

「将来……?」

「ずっと、お前と並んで歩いてたい。次は、家で一緒にごはん作って、ソファで映画見て、ベッドでお前を抱いて寝たい」

「……慧さん……」

「今夜は送るだけにする。だけど……」


 キス。今度は唇に、深く。初めてじゃないのに、また心が溶けそうになる。


「帰ったらちゃんと眠れよ。俺に会って、疲れたって思わせたくない」

「……はい」

「じゃ、帰ろうか」


 その声も、ぬくもりも、莉央の胸にじんわり広がって……恋人としての初デートは、とろけるほど、やさしい時間だった。


To be continued


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ